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ブロック塀のお話

28
MAY
2021

福岡県からこんばんは、設計の吉野です。

緊急事態宣言下ではありますが、今回友人のお祝い事で帰省しております。

しかし先ほど飛行機が到着したものの晩御飯を食べるお店がありません。

困ったなぁ(;´・ω・)

 

さて前回のブログでCS 西平も同じ写真を上げておりましたが、先週糸満市のK様邸の地鎮祭を行いました。

マイブームはかりゆしウェアです( ´_ゝ`)b

確か今年のまだ寒い時期から打ち合わせをさせて頂いておりましたが、開発許可・農地転用等もろもろの手続き関係で長い時間お待たせしてしまいました。

これからの工事は速やかに完了するよう弊社も尽力してまいります^^

本当におめでとうございました!

 

 

さて表題のブロック塀のことですが、ブロック塀は実は『建築物』だと言うことをご存じでしょうか?

私も検査機関の方から言われるまで意識していなかったことですが、『工作物』ではないのです。

敷地の内外に築造してあれば図面に記入しなければならず、建築基準法に適合していなければ是正を求められ、更に高さによっては道路斜線制限にも影響してきます。(建築基準法施行令130条の12 第4号)

道路斜線制限の特例では建物を道路からセットバックした分道路斜線の起点をセットバックして良いといった特例があるのですが、道路沿いに1.2m以上の高さのブロック塀がある場合などは『建築物が道路境界線すれすれに建っている』という扱いになります。

これは斜線制限から説明しないといけませんので、詳しく知りたい方は上記の施行令を参照頂ければと思います。

 

 

ここからは土地選びの際に意識した方が良いポイントですが、全国どこにでも有りますが沖縄県は特に昔からある高いブロック塀が凄く多いと思っています。

こちらの写真の奥のブロック塀は高いところで12段積み、更に4段分は土の重みがかかっています。

 

ブロック塀の規定については建築基準法62条の8に規定されており、要約すると以下のようになっています。

①高さは2.2m以内

②15cm以上の厚みのブロックを使いましょう(高さ2m以内であれば10cm以上でも良い)

③それぞれ端部や隅角部に太さ9mm以上の鉄筋を入れましょう

④ブロック塀全体に9mm以上の鉄筋を80cm以内の間隔で入れましょう

⑤長さ3.4mごとにブロック塀高さの1/5以上の長さの控え壁を入れましょう(2mの高さなら40cm以上)

⑥それぞれ縦横の鉄筋はかぎ状に曲げて定着しましょう。ただし縦筋を基礎の鉄筋に対して鉄筋の太さの40倍以上の長さで定着させればかぎ状に曲げなくても良い

⑦基礎の高さは35cm以上とし、そのうち30cmは土中に根入れしましょう

 

(※1.2m以内の塀の場合は⑤と⑦を省くことも出来ますし、構造計算で安全性が確認できる物であればこれを超えるものを作ることも出来ます)

 

といった内容で、様々な決まり事があります。

また土留めとしての規定はこの中にはありませんが、40cmを超える高さをコンクリートブロックで土留めすることは危険です。

 

ブロック塀の鉄筋と基礎の鉄筋が緊結されていなければこの様にひび割れていつ倒壊してもおかしくない状態になります(そもそも鉄筋を入れていないブロック塀も頻繁にある様です)

こういった強度や高さが不十分なブロック塀が積まれている土地ですと、必ず是正をしなくてはいけません。

高すぎるブロック塀の場合は高すぎる部分をカットするだけで済む場合もありますが、敷地の土の重みをコンクリートブロックで受けている場合などは積み替えや擁壁工事を行わなければならず、数十万円~数百万円の負担になる場合もあります。

 

土地も決して安くないので、現在ご検討されている方はそういった部分も含めてご検討されてみては・・と思います。

こちらの那覇市のO様邸では以前はコンクリートブロックで1.4mほどの高さの土を受けていましたが、16mmの鉄筋を二重に組んだ擁壁を築造されました。

ここまでしっかりした物ならば安心ですね( ´∀` )

 

 

 

(地鎮祭を行ったK様邸の近所のシーサーたちです。魔除け効果抜群・・・!!)

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