COLUMN琉球アーバンホーム コラム
2021.02.04注文住宅
沖縄の最新住宅「スマートハウス」とは?メリットとデメリット
最近沖縄でも「スマートハウス」は注文住宅を建てる際によく聞く言葉ですが、名前こそよく聞くものの、その詳細は理解していない方々がほとんどですよね。
沖縄では特に、スマートハウスとエコ住宅として注目されている「ZEH(ゼッチ)住宅」とを混同しているなどのケースが多いです。
ただZEH(ゼッチ)住宅とは違い、IT技術を駆使した暮らしが実現するため、なかにはIT技術に慣れずに戸惑う声も聞こえます。
ですから、せっかく沖縄でスマートハウスを選ぶのであれば、どのような暮らしになるのかを具体的に理解し、イメージできてから決めると安心です。
そこで今回は、沖縄で注目される「スマートハウス」とはどのような家なのか…、そのメリットとデメリットまでお伝えします。
最新の注文住宅「スマートハウス」とは?
メリットとデメリット
スマートハウスとは?
沖縄で注目される「スマートハウス」ですが、冒頭でお伝えしたように、簡単に言えばIT技術を利用して、家庭で消費するエネルギーを上手に管理した住宅のことです。
【 沖縄で最新のスマートハウス☆エネルギー管理 】
☆ 沖縄のスマートハウスでは、家電や照明器具などは一括で管理され、いつどのくらい使用されたかをコントロールされます。
→ この仕組みによりエネルギーを効率よく使用して、二酸化炭素の排出量を抑えることができるのです。
また、太陽光発電システムを設置して自家発電(余剰電力は売電)したり、家庭用蓄電池などを一緒に導入して電気を貯めたりする沖縄のスマートハウスも多くあります。
(このことから、太陽光発電システムと蓄電池で電力の自給自足を目指す「ZEH(ゼッチ)住宅」と混同されやすいのではないでしょうか。)
沖縄のスマートハウスでは、ITによる高度な消費エネルギー管理の元、これらの設備によって家庭内の電気やガスの消費を管理し、賢くエネルギーを使用することができる暮らしがメリットです。
沖縄のスマートハウスを支える「HEMS(ヘムス)」
沖縄のスマートハウスには、効率的なエネルギー使用を支えるために「HEMS(ヘムス)」という技術が導入されています。では、この「HEMS(ヘムス)」とは、どのような機能を果たしてくれるのでしょうか。
【 沖縄のスマートハウス☆HEMS(ヘムス)とは 】
☆ 「HEMS(ヘムス)」は、「ホーム・エネルギー・マネジメント・システム(Home Enegy Management System)」の略です。
→ その名前の意味合い通り、家庭内(ホーム)のエネルギー消費を一括管理(マネジメント)するシステムとなります。
※ 例えば、電子レンジや食器乾燥機、洗濯機などの日常使いの家電や、エコキュートやシステムキッチン、ユニットバスなどの住宅機器が全てネットワーク化され、スマートメーターなどによって使用された電力やガスは記録される仕組みです。
沖縄でこのスマートハウスに人気が集まっている理由には、HEMS(ヘムス)によるエネルギー使用量の見える化ではないでしょうか。
家族は常にモニターで確認することが可能なので、自動制御によって最適なエネルギー消費にすることができます。
【 沖縄のスマートハウス☆自然エネルギーの活用 】
☆ さらに、冒頭で電力の自給自足を目指す「ZEH(ゼッチ)住宅」と混同されやすいとお伝えしたように、沖縄のスマートハウスでは、自然エネルギーを発電する機器として、太陽光発電システムや蓄電池、エネファームなどを取り入れる家が多いです。
→ 蓄電池は、太陽光パネルで発電した電力を効率的に使用したり、エネファームなどの家庭用燃料電池に充電させたりする役割を担います。
そしてHEMS(ヘムス)の導入によって、家庭内のエネルギー使用量を簡単に把握することが可能となり、節電や省エネに繋がるのです。
メリット:消費エネルギーを抑えることができる
沖縄でスマートハウスを建てる最大のメリットは、家庭で消費するエネルギーを抑えることができることではないでしょうか。
【 沖縄のスマートハウス☆電力の節約 】
① HEMS(ヘムス)の導入によって効率的に電気やガスを使用することで、光熱費を抑えることができます。
② HEMS(ヘムス)の見える化により、家族が家庭の消費エネルギーを意識するようになるため、自然に節約行動へと繋がります。
③ 太陽光発電システムを設置した沖縄のスマートハウスでは、自家発電により電気代を節約することも可能です。
また、沖縄のスマートハウスによる電力節約のメリットは、家庭内ばかりではなく、エコ活動にも貢献できる点が大きく評価されてきました。
太陽光発電システムやエネファームなど、自然エネルギーの活用や電力節約により、二酸化炭素の排出量も少なくなるので、地球に優しいクリーンな住宅になります。
さらに、2021年現在では太陽光発電システムが普及し始めた2009年頃よりも売電単価はグンと下がってしまったものの、太陽光発電システムによる電力は電力会社へ売電することも可能です。
【 沖縄のスマートハウス☆余剰電力を売電 】
☆ 沖縄のスマートハウスで屋根の上に設置した太陽光パネルによる発電は家庭で消費され、足りない電力のみを電力会社から購入することになります。
→ 季節や天候によりますが、家庭の使用量以上を発電できた場合には、過剰な電力を電力会社に売ることもできるため、副収入にもなり得る点が魅力です。
今、沖縄で新たにスマートハウスを建てるケースでは太陽光発電システム+蓄電池のセット導入が多いので、日中に太陽光パネルにより発電した電力を夜間に使用することができます。
そしてその余剰電力は電力会社へ売電もできるため、光熱費の削減と電力による収入は家計の助けになるのではないでしょうか。
デメリット:導入費用が高い
沖縄のスマートハウスのデメリットとしては、導入費用が高いという点です。HEMS(ヘムス)や太陽光発電システム、燃料電池などは導入に多額の費用が掛かるため、新居を建てるにおいて沖縄でスマートハウスの選択を躊躇するケースも見受けます。
沖縄のスマートハウスに限らず、注文住宅を建てるための資金計画のポイントは優先順位です。
まずは現在の貯蓄額と年収から安全な資金ラインを見つけ出し、そのなかで優先順位を明瞭にしてプランニングを進めてください。
そのなかで沖縄でスマートハウスを最優先とする家庭は意外にも多いのですが、この場合には土地価格を安くするために居住エリアを移動するなどの工夫が見られます。
【 沖縄のスマートハウス☆導入コストの目安 】
☆ IT技術を駆使した沖縄のスマートハウスの要となるHSEMS(ヘムス)は、ふり幅がありますが数万~数十万円ですが、太陽光パネルは数百万円を超える場合もあります。
→ ただし長期間賢く使用しなければ、これらの設置費用を回収することは難しいものの、太陽光発電パネルの設置はエリアによって助成金制度が設けられていたり、2022年までの設置であれば、FIT制度による売電収入も見込むことができます。
※ FIT制度とは2012年に政府が太陽光発電パネル普及のために制定した、10年間固定価格買取保証制度です。設置した年の売電単価で大手電力会社が10年間買い取りを保証してくれます。
ただこのような機器には一定の寿命があり、定期的に取り替えや修理などのメンテナンスが必要です。
特に太陽光パネルはメンテナンスを怠ると発電効率が下がるため、省エネや光熱費の節約を目指すのであれば必ず定期的なメンテナンスまで意識して資金計画を立ててください。
いかがでしたでしょうか、今回は沖縄で注目されるスマートハウスについてメリットやデメリットも含めてお伝えしました。
沖縄でスマートハウスの位置づけとして、節電管理だけではなく、地球規模の省エネに考慮したクリーンな住宅の魅力がありますが、確かに通常の住宅と比較すると高額になってしまう可能性は否めません。
一方で太陽光発電パネルを設置することにより、売電による副収入も見込むことができますので、この副収入によって割高な分を賄うことも、全ての家ではありませんが、設置状況などにより可能です。
沖縄で注文住宅にスマートハウスを導入して快適な暮らしを実現するためには、建築費とともに十分な資金計画が重要です。
☆ZEH(ゼッチ)住宅については、別記事「沖縄で注目のZEH住宅・省エネ住宅☆自給自足を目指す家」で詳しく説明していますので、コチラも併せてご参照いただき、比較検討もしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
スマートハウスとは
・IT技術によって家電や住宅機器を賢く制御した住宅
・HEMS(ヘムス)というシステムで管理されている
・最大の消費エネルギーを節約できる
・初期費用が高いというデメリットもある
・太陽光発電による売電収入も期待できる
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