COLUMN琉球アーバンホーム コラム
2020.06.04注文住宅
コロナ渦の沖縄旅館投資事情☆アジア投資家が狙う理由
コロナショックの後もなお、沖縄の旅館がアジアの投資家に注目されています。2020年に開催されるはずだった東京オリンピックに向け、全国的にも多くの宿泊施設が建設されてきましたよね。
東京から離れた沖縄でも、長く続く不動産バブルの影響も受け、民泊からゲストハウス、ホテルまで、宿泊施設の建設ブームでもありました。
そんななかで受けたコロナショック、そこで中国や台湾の富裕層をメインとして、コロナ渦では沖縄に限らず日本旅館に投資家が注目するのも頷けます。
コロナ渦で沖縄旅館にアジア投資家が集まると言うことは、もちろん、日本人(沖縄県民)にも投資の魅力はあるはずです。そこで今日は、コロナ渦で沖縄旅館に投資家が集まる理由を5つ、お伝えします。
コロナ渦の沖縄旅館投資事情☆
アジア投資家が狙う理由
アジア投資家が狙う理由
アジア系投資家による買収ブームは継続中
伊豆・修善寺ホテルが中国人資本家に買収され、2016年にNHKがその後のホテル内の様子をドキュメントとして放送したことで、アジア系資本家による日本の宿泊施設買収ブームは、一気に一般層にも知られることになりました。
その後、日本のホテルや旅館がアジア系投資家により買収される話題は、次第に風化されましたが、コロナ渦もなお、沖縄を含めた旅館の投資ブームが続いています。
【 コロナ前後の沖縄では、旅館投資ブームが起きている 】
★ コロナ以前には日本全国のホテルが買収される流れが顕著でしたが、コロナ前後は沖縄も含めた旅館投資への注目が顕著です。
・ 以前から日本屈指の観光地沖縄では、アジア系裕福層を中心に、多くの海外からの旅行者が訪れてきました。そのなかで何度も訪れた旅行者が、「接待目的」としても魅力の高い旅館を選ぶようになっています。
2020年に開催予定だった東京オリンピックへ向け、多くの宿泊施設が建設されてきましたが、「日本らしさ」を期待して訪れた海外観光客の間では、軒並み増える殺風景な「ビジネスホテル」にガッカリする声も少なくありません。
そんななか、何度も訪れて日本を良く知るアジア系裕福層の人々は、特に接待を兼ねた旅行も多いです。
そこで、より日本らしく、ラグジュアリー感(特別感)も高い、日本旅館を一棟ごと買収し、宿泊による利益を兼ねながら、個人的に(会社として)利用しようとする流れができています。
中国のコロナ収束のズレ
また、日本にとっては「コロナ渦で(沖縄を含め)旅館の投資ブームが起きている」と感じるところですが、中国人投資家にとっては「アフターコロナ」の認識です。
【 アフターコロナの中国投資家は、日本・欧米の不動産投資に着目 】
★ 真っ先にコロナが蔓延し最初に収束を見たのが中国です。
・ 一方、世界を見ると「まだ」世界はコロナ渦にある訳で、その分、大打撃を受けたコロナ渦の日本(沖縄)旅館は物価が急降下、投資のタイミングと見ています。
長く土地価格の高騰が続いた日本の不動産バブルが、コロナをきっかけに停止、下降傾向へとシフトチェンジを始めるとして、コロナ渦では多くの不動産投資家が注目してきました。
コロナショックの後、沖縄を含めた旅館投資が増えた背景には、ハイリスクハイリターンで影響を受けやすい株やFX投資を避け、比較的堅調な不動産投資へシフトチェンジした人々が多い流れも見受けます。
アジア投資家が日本旅館に投資する、「もうひとつの」理由
これは日本人には関係のない事柄ですが、外国のアジア系投資家が日本旅館に着目するのには、他の事情も垣間見えます。
【 コロナ渦、外国人が(沖縄)日本旅館へ投資するメリット 】
★ 先に述べたように、日本旅館と言うラグジュアリー感(特別感)と、コロナショックにより不動産価格が下落しているタイミングを狙う点は、大きなメリットです。これに加えて…、
① 旅館営業の許可が下りる。
② 旅館を買収した会社の代表(個人)は、ビザを取得できる。
…ここまではコロナ渦に限らず、沖縄や日本旅館に投資する外国人全てに共通するメリットです。
ちなみに、オリンピック招致が決まってから、一時期は「民泊」ブームが起きましたが、「民泊」では営業日数に制限(年間180日)があるため、圧倒的に旅館営業許可が魅力的になります。
中国で(沖縄)日本旅館へ投資するメリット
これに加えて中国は共産主義ですから、中国に住む投資家にとっては財産を守る意味合いでの投資も一般的です。
【 コロナ渦、中国で(沖縄)日本旅館へ投資するメリット 】
★ 共産主義の中国では、中国に置いた資産は政府に取られる可能性も出てきます。そのために敢えて欧米を含めた海外の不動産へ投資し、財産を守る動きも顕著です。
・ 特に、昨年から続く香港の混乱事情を目の当たりにして、早急に日本や海外への投資を進め、不安を払拭する動きが見受けられます。
そのなかでも特に注目されているのが、コロナショック後の弱った沖縄・日本旅館への投資です。
さらに沖縄は日本人にとっても格好のリゾートエリアなのですが、中国人にとってもその歴史拝啓から、中国人にとっても、日本全国のなかでも、より親しみ深い土地柄でもあります。
沖縄⇔上海などの直通便の空路も発達しているため、気軽に訪れることができるエリアです。
リモートで進む、コロナ渦の沖縄旅館投資
とは言え、現在(2020年6月1日)の日本は、やっと緊急事態宣言が解除されたものの、海外からの旅行客は控えている状況です。
そんなコロナ渦でどうやって沖縄の旅館に投資しているのか…、ここでも「リモート」投資が活躍しています。
【 コロナ渦も沖縄や日本旅館が投資家に人気!リモート会議 】
★ コロナ渦では沖縄や日本の旅館を、投資家へ向けてリモート案内しています。投資家へ向けて物件をライブ配信する方法です。
・ そのため、中国を始めとしたアジア系投資家は、海外からの入国が解除された後、現地へ訪れ、投資活動を活発化させるだろうと見ています。
日本人の間でも「日本旅館を守る」意識
もちろん、アジア系投資家の人々も日本の魅力を知っているからこそ、投資を行うのですが、この流れを受けて、「日本家屋は地元や日本を良く知る日本人が守りたい」と考える投資家も増えました。
【 コロナ渦の沖縄や日本旅館への投資事情 】
★ 旅館やゲストハウスなど、比較的投資規模がホテルよりも小さい案件も多いため、コロナ渦だからこそ、(沖縄)日本旅館への投資を積極的に行う、日本の投資家も増えました。
さらに…、投資に慣れていない一般層の間でも、
① 「J-REIT」に代表するような、複数の投資家が投資をして利益配分をする不動産投資によって、日本旅館に投資をする。
② 今、困窮している日本旅館へ「未来への予約入金」をする。
③ ネットを介した「クラウドファウンディング」に参加する。
などなどの方法で、リスクを減らして沖縄や日本の旅館を、日本人の手で残す動きも出ています。
いかがでしたでしょうか、今日は、アジア系投資家による、コロナ水面下での、沖縄や日本旅館への投資ブームについてお伝えしました。
先見の明のあるアジア系投資家が、コロナ渦で不動産価格が大幅に下落した、沖縄や日本旅館を「今こそ!」のタイミングで買収・投資をしています。…と言うことは、もちろん日本人にとっても投資メリットがある…、と考えても良いかもしれません。
もちろん株やFXほどではないにしても、「投資」自体が水物ではありますが、世界的に見ても日本人は勤勉で、不労所得や投資に対して臆病だとの声も聞こえます。
「不動産投資」と聞くだけで「大枚をはたく」イメージも付き物ですが、今では本文中でお伝えしたように、J-REITなどの「不動産投資信託」の方法も一案です。
沖縄・日本旅館を守りながらも、自分の資産も守り効率的に増やすことを目指すためにも、一度検討してみるのも、良い方法かもしれません。
まとめ
アジア系投資家が日本の旅館を狙う事情
・日本のホテルから旅館へとシフトしている
・中国ではすでにコロナの収束ステージにいる
・旅館取得で営業許可が降りる
・旅館取得で代表者にはビザがおりる
・中国では日本へ投資で資産を守る意味もある
・沖縄はアジア圏からの直通便も多い
・沖縄はアジア圏から、より親しみを持たれている
・コロナ渦でもリモートによる案内が続いている
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