COLUMN琉球アーバンホーム コラム
2020.12.03注文住宅
沖縄注文住宅の資金計画☆予算オーバーにならないポイント
憧れの沖縄注文住宅、せっかく建てるのですから、いろんな夢をマイホームに取り入れたプランニングを進めたいですよね。それが沖縄注文住宅ならではの醍醐味です。
インターネットで見たオシャレな外装や、モデルルームで展示しているような大きなキッチン、万が一の災害の備えになる蓄電池や太陽光など、住宅には様々な選択ポイントがあります。
一般的に沖縄で注文住宅を建てる際は、注文する工務店やハウスメーカーの基準となる間取りや設備をスタートラインとして、オプションが付加されていくというシステムです。
それだけに、あれもこれもと夢を積み込みすぎた結果、予算オーバーになってしまうということも珍しくありません。
そこで今回は、沖縄で注文住宅を建てる際に予算オーバーにならないように気を付けるべきポイントをお伝えします。
沖縄注文住宅の資金計画☆
予算オーバーにならないポイント
資金計画を改めて考える
まずは資金計画を立てる際のポイントです。沖縄の注文住宅を建てる際には、建物の金額以外にかかるお金があります。
最近は沖縄で注文住宅を建てる際には、会社ごとに参考坪単価というものを調べることができますが、あくまでもこれは建物本体だけの金額のことですので、注意をしてください。
【 沖縄注文住宅の資金計画☆建物意外に掛かる費用 】
★ 実際には調査費や外構工事費、手続き費や引っ越し代・新しく購入する家具や家電といったところまで含めると、建物本体以外に数百万円というお金が必要です。
→ まずは自分自身が本当に建物に掛けることができるコストを正確に把握するところから始めると、全体の計画をスムーズに進めることができますので、一度、預貯金を洗い出して使うことが可能な金額を「数字で」具体的に出してみてください。
また、沖縄注文住宅の資金計画については、住宅会社から相談先を紹介してもらうこともできますが、おすすめの方法として、自分自身で手配する方法があります。
住宅会社やその相談先としては、「なるべくたくさんのお金を使ってほしい」と考えている場合が多いため、少し無理した金額設定をしてしまうことが多々あることを意識したうえでの、「自立した」資金計画がポイントです。
第三者として冷静な意見を教えてくれる相談先を別で手配しましょう。
重要視しているポイントを明確にする
実際に自分の家を計画するとなると様々な夢が膨らむものですよね。あれがしたい、これがしたい、将来的にはこんな生活が憧れ…、などは家庭によってさまざまではないでしょうか。
まず出すことができる予算を決めて、その範囲内で収めることが重要ですので、全てを盛り込むことは現実的ではありません。
ただ、「重要視しているポイント」まで省いてしまっては、本末転倒です。こだわりたいからこそ沖縄で注文住宅を建てるわけで、こだわりを諦めてしまっては、建て売り住宅やマンションを購入する選択と、あまり変わらないことになりますよね。
そこで、沖縄で注文住宅の資金計画を進める時には、出すことができる予算範囲を定めるとともに、こだわりの優先順位は必ず付けてください。
【 沖縄注文住宅の資金計画☆優先順位 】
★ 料理を楽しみたいからキッチンにはこだわりたい、家族団らんのリビングは絶対に広く、など家づくりの核となるポイントを明確にしておくことが大切です。
→ そうすることによって、いざ予算をオーバーした際にどこから省いていくかという基準が明確になります。
「キッチンにはこだわる」と言っても、こだわるポイントがどこにあるのか…、も重要ですよね。
ただただ「最新設備を搭載したい!」「オシャレなキッチンにしたい!」とプランニングを進めるよりも、転居後の生活をイメージしながら、より具体的にこだわりポイントを定めていくことで、優先順位を絞ることができます。
【 沖縄注文住宅の資金計画☆キッチンの事例 】
① リビングの家族とコミュニケーションを密に取りながらも、家事を気持ちよくこなしたい。
→ オープンキッチンにしてキッチンの対面にも作業ができるテーブルを設けるなど。
② 仕事と家事の両立がスムーズにできるような、時短キッチンを実現する。
→ キッチン・バスルーム・洗濯機などの水場を近くに設計して、キッチンの先にベランダや庭へ出ることができる勝手口を置くことで、水回りの家事からゴミ捨てまでが、一直線でスムーズにこなすことができる。
③ 最新設備で楽に家事をしたい!
→ 食器乾燥機・ディスポーザーの他、(電気コンロとなる)IHキッチンシステムなどがあります。また「家事を楽にしたい」のであれば、ドラム式の洗濯機を引っ越しを機に購入する家庭も多いですが、これらの機能のなかでも優先順位を決めてください。
またディズポーザーなどは、後々のメンテナンスまで考慮して取り入れるようにしてください。少し話はそれますが、床式の温度調節機器やはめ込み式のクーラーなども、後々故障した時のメンテナンスなどまで考えたプランニングが重要です。
近年ではお風呂を泡風呂にするなど、機能が豊富なアイテムも数々出ていますが、このような機器は故障をする可能性もありますし、メンテナンスが必要になるため、後々のメンテナンスコストの継続まで考えた優先順位と計画を立ててください。
現実的に夢をかなえることができる第一歩だと考えましょう。
建物の形はシンプルにしたほうが安い
よほど外観にこだわる方でなければ、沖縄の注文住宅での建物の形は、できるだけシンプルにするほうが建築費は安いです。
【 沖縄注文住宅の資金計画☆外観 】
★ 四角に近いシンプルな形であるほうが使う材料も・手間も少なくなるので結果的に安く抑えることができます。
※ 二階建ての場合においても、一階部分の面積と同じだけ二階がある総二階という設計にすると同じ効果があります。
→ また、金額面だけでなく間取りの自由度も広がりますので、できるだけシンプルな平面であることがおすすめです。
沖縄の注文住宅において、この「シンプルな建築」は正に近年人気が高い「ローコスト住宅」の考え方です。できるだけ凸凹を無くして資材を抑えたローコスト住宅は、沖縄のみならず全国的にも広がっており、1,000万円台の家も少なくありません。
また、屋根形状についても同じことが言えます。
【 沖縄注文住宅の資金計画☆屋根 】
★ 重厚感のある寄棟屋根にするより、切妻屋根の方が建築費を抑えることができます。
意外にも沖縄風の赤瓦の屋根は、近代的な四角い家の屋根よりもコストが掛かりますので、注意をしてください。よほどのこだわりがない限り建物はシンプルにすると良いでしょう。
水回りは集約・設備置き場と距離を少なく
沖縄の注文住宅をプランニングする際には、キッチンや洗面所、バスやトイレといった水回りの設備を近いところに設置することによって、水を通す配管が少なくなってコストの削減ができます。
前出したように、水回りを集中させることは、家事の時短としても有効ですので、一石二鳥とも言えるのではないでしょうか。土地の制限もありますができる限り一階に集める方が良いです。
【 沖縄注文住宅の資金計画☆水回り 】
★ 家のどの部分に配置するかという問題ですが、それはずばり給湯器の近くです。給水は道路から外構を通り、給湯器を通してから各設備に給水します。
→ その距離が短いほど配管が少なくなりコストが下がるのですが、それとは別に距離が短いほど給湯効率も上がります。
給湯機で温めたお湯をすぐに使える場所に配置することで、エネルギー効率の良い住宅になります。
★水回りの設計を中心として家事導線などについては別記事「沖縄の注文住宅で家庭と仕事の両立☆家事導線がポイント」や「沖縄の注文住宅プラン☆家事を楽にする5つの基礎知識」でもお伝えしていますので、参考にしてください。
いかがでしたでしょうか、今回は沖縄で注文住宅を建てる際、後々になって予算オーバーしないように、気を付けるべきポイントをまとめました。
マイホームの金額は、一般的に日々の暮らしのなかで現実的ではない、大きなお金が動くだけに、ついつい金融機関や住宅会社に任せきりの資金計画になりがちです。
けれども「毎月いくらくらいまでを安全に継続して返済ができるのか?」「何歳まで安全に返済ができるのか?」など、より細かく具体的に想定して現実的な視点から、自分達で考えた資金計画が重要になります。
子どもの数や通っている学校、両親の介護の有無など、それぞれの家庭で掛かる費用はさまざまななか、金融機関の資金計画では大まかな一般的な数値から、安全圏を出しているに過ぎません。
皆さんが夢のマイホームを予算オーバーせず、安心して返済を続けながら、新居での暮らしを楽しむ余裕を持った資金計画を立ててください。
まとめ
予算オーバーしない注文住宅を建てるポイント
・資金計画は建物以外のお金も重要
・重要視しているポイントは妥協しない
・建物の形はシンプルにする
・水回りは集約する
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