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2021.11.22注文住宅

沖縄の注文住宅☆自分でできる地盤強度のチェック要素

沖縄の注文住宅☆自分でできる地盤強度のチェック要素
沖縄でせっかく注文住宅を建てるなら、耐震性が高く安心できる家に住みたいですよね。
 
安心できる家には地盤の安定性が伴いますが、沖縄の注文住宅に人気があるエリアは海岸沿いも多く、最初のエリア選びでも将来まで見越してプランニングを進めたいところです。
 
ただ地盤調査を個人的に依頼するには、最も簡易的な調査であっても5万円以上はします。そこで、できれば自分である程度のチェックは進めたい方も多いのではないでしょうか。
 
沖縄で丈夫な注文住宅を建てる根幹となる地盤は、そのエリアの歴史や周辺の様子、地図などからも推測できます。
 
今回は沖縄で丈夫な注文住宅を建てるためにチェックしたい、自分でできる地盤強度のチェック要素をいくつかお伝えしますので、どうぞ参考にしてください。
 

沖縄の注文住宅☆
自分でできる地盤強度のチェック要素

 

 

軟弱地盤の怖さ

軟弱地盤の怖さ
沖縄の注文住宅では壁で地震の揺れを吸収する「制震装置」や建造物に地震の揺れを伝えない「免震装置」などがありますが、建物自体の耐震性を高めたとしても、土台となる地盤が緩んでいては、地面ごと崩れてしまいます。
 
2000年に木造住宅に向けて改正された新建築基準法では地盤調査が義務付けられましたが、1978年宮城県沖地震、1995年阪神・淡路大震災、2013年には東日本大震災、2016年熊本地震と、大きな災害が続くなか、より信頼できるよう自分達で地盤調査を依頼する方も多い傾向です。
 
沖縄の注文住宅で緩んでいた地盤の上に建てたケースの酷い事例では、「不同沈下」が懸念されます。
 

【 沖縄の注文住宅☆緩い地盤で起きる「不同沈下」 】
 
● 「不同沈下」とは緩い地盤のために敷地の一部が沈んでしまう状況です。
 
→ 不同沈下が起きると沖縄注文住宅はそのまま斜めの状態になってしまいます。そのため、例えば建具やサッシ、ドアの枠組みが歪みますし、壁にもヒビが入るなど、暮らすことはできても家自体は大きな損傷です。
 
※ これは沖縄の注文住宅では欠陥住宅の現状で、実際に「欠陥住宅」と呼ばれる建造物の70%は、その地盤が明らかに緩んでいました。(2019年時点)

 

ですから、特に埋め立て地も多く島国の沖縄では注文住宅を建てるなら地盤調査は不可欠ですが、地盤調査は最も手軽なスウェーデン式サウンディング試験でも5万円~10万円は掛かります。
 
しかもまだ購入を決断していない段階では、個人的に調べることも難しいですよね。
 
ですから、まずは周辺環境や地名などから、自分で住みたいエリアの地盤チェックを行うと良いでしょう。
 

 

軟弱地盤を引き起こす「水」

軟弱地盤を引き起こす「水」
昔から沖縄で注文住宅を建てる時に井戸があると、埋める際にお祓いをする方々がいます。これは「水の神様」への御願ですが、何も信仰ばかりではありません。
 
地層に水があると軟弱地盤になりやすく、前述したような不同沈下を起こしていたのかもしれません。それほど、緩い地盤と水は関係性が深いです。
 
ですから、沖縄で注文住宅を建てる時に自分で地盤強度を調べてみるなら、「水」と関わりのあるエリアかどうかをチェックしてみてはいかがでしょうか。
 

【 沖縄の注文住宅☆「水」との関係性をチェックする 】
 
(1) 埋め立て地かどうか
 
…埋め立て地かどうか分からない場合は、土地購入時に不動産会社の担当者に確認してみるのも良いですし、地元の図書館へ出向いて古地図や航空写真で確認もできます。
 
(2) 地名が「水」を連想させるものかどうか
 
…沖縄で注文住宅を建てる時、地名を見るとその土地の所以を垣間見ることができます。これは全国的な地名の事例ですが、下記のような地名は水と関わりがあるでしょう。
 
河/水など → 水と関わりがある地域
川/芦など → 川沿いだった可能性
など → 水田だった地域
谷/窪など → 低地(※)
浜/潟など → 水辺だった可能性
 
※この他、沖縄では「池」「潮」などもあります。
 
(3) 周辺水域の有無をチェック
 
…沖縄注文住宅では海沿いの家が人気ですが、地盤強度から見ると周辺に海や河川、沼(湿地)などがあると、氾濫時などに流れ着いたシルト(泥成分)で構成された地盤が多いため、軟弱地盤の可能性は大きいです。

 

埋め立て地かどうかをチェックする時、古地図などが確認できない場合は法務局もアリです。法務局では旧土地台帳土地登記簿などが閲覧できますから、ここから(明治中期以降になりますが)その土地の由来が分かります。
 
ちなみに古井戸についてお伝えしましたが、もしも古井戸があって埋め立てるのが不安であれば、いっそのこと古井戸を活用してしまうのも良いかもしれません。
 

【 沖縄の注文住宅☆古井戸を残す 】
 
● 沖縄の注文住宅でもしも庭に古井戸を残すことができるなら、災害時に活躍してくれます。また日ごろからガーデニングなどをしていたら、古井戸は便利ですので、残す方向でも検討してみてはいかがでしょうか。

 

沖縄の注文住宅では古井戸を埋め立てる際、水神様への御願を行うことが多いですが、地鎮祭として進めると良いかもしれません。
 
(※)後ほどお伝えしますが、低地もまた軟弱地盤になる可能性を持っていますので、これから沖縄で注文住宅を建てる時には意識して選んでください。
 

 

盛土(もりど)や低地にも注意

盛土(もりど)や低地にも注意
沖縄で注文住宅を建てる際、他に注意をしたいチェックポイントには盛土(もりど)や低地もあります。
 
2021年7月には静岡県伊豆山で土砂崩れが起きましたが、こちらも山頂の盛土が大雨により崩れた可能性が取り沙汰されました。
 

【 沖縄の注文住宅☆盛土や低地 】
 
(1) 盛土(もりど)
 
…「盛土(もりど)」とは、斜面などを平坦にするために土を盛って造成した土地を差します。盛土であっても「締め固め」と呼ばれるロードローラーによるしっかりとした補強工事や、軟弱地盤安定材などを用いていれば良いのですが、地盤調査は不可欠です。
 
(2) 低地
 
…2020年、沖縄南部地域でも低地が大雨により水が溜まり、住宅の一階部分が浸水する被害が見受けられましたが、低地は雨により水が流れ込んだり、湿気も溜まりやすいため地盤も軟弱になりがちですので、地盤調査を慎重に行うと良いでしょう。

 

沖縄では低地に住むと、「悪しきもの」も溜まりやすいとして、高地へ向けてシーサーを置き睨みを利かせる習慣を持つエリアもありました。
 
こちらも信仰ばかりではなく、低地は湿気が溜まりやすく高地よりもシロアリ被害が多く出たり、大雨などで浸水被害があるなど、何かと小さいながらも被害があったのかもしれません。
 

 

現地でできる周辺チェック

現地でできる周辺チェック
沖縄で注文住宅を建てるなら、土地を決める前の現地チェックは必須です。できれば現地には条件の違ういくつかの日程で訪れてみてください。
 
例えば雨の日と晴天の日の他、昼と夜の両方で訪れることも大切です。土地情報とは異なりますが、日中は落ち着いて穏やかなエリアだったのに、いざ住んでみると夜間に若い人々が集まって騒ぐことが多かった…、などの事例も見受けます。
 

【 沖縄の注文住宅☆現地でできる周辺チェック 】
 
(1) 雨の時の土地の様子
 
… 雨天時に現地を訪れたら、ぜひ水が地面にどれだけ染み込んでいくかをチェックしてください。特に埋め立て地や盛土(もりど)では必ずチェックした項目です。
 
※ 雨がどんどん地面に染み込むような土地では、充分な締め固めが出来ていない可能性もあります。
 
(2) 周辺道路や住宅のヒビ割れ
 
… 道路にヒビ割れを確認した場合は軟弱地盤の可能性を疑ってみてください。周辺の住宅も外観からチェックすると、基礎コンクリートにヒビ割れは確認できないでしょうか。

 

少しの軟弱地盤による建造物の傾きは目視ではなかなか確認できないケースもありますが、基礎コンクリートにヒビ割れがある場合は、他の要因も可能性としてありますが、道路の様子と鑑みて軟弱地盤も疑われます。
 
周辺住宅の場合、基礎コンクリートのヒビ割れ幅が0.5mm以上ありそうな場合は、より慎重に調査をした方が良さそうです。
 

いかがでしたでしょうか、今回は沖縄で注文住宅を建てる際、欠陥住宅に陥らないように土地選びで注意をしたい「軟弱地盤」について、最初の段階で自分でできるチェック項目をお伝えしました。
 
ジャパンホームシールド社では地盤サポートマップも提供され、住所を入れるだけである程度の情報を得ることができますが、それだけではこれから何十年も暮らす沖縄の注文住宅を建てるには不十分です。
 
自分で調べたり、現地に訪れてチェックをしてみてはいかがでしょうか。
 
また、地盤調査や地盤工事に関しては別記事「これから沖縄の注文住宅は耐震性!地震に強い家のコスト目安」で詳細をお伝えしていますので、コチラも併せてご参照ください。
 

 
まとめ

自分でできる地盤チェック項目
・埋め立て地かどうか
・地名が「水」を連想させるものかどうか
・周辺水域の有無をチェック
・盛土かどうか
・低地は湿気が溜まる
・周辺道路のヒビ割れ
・周辺住宅のヒビ割れ
・水が染み込む様子をチェック

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