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COLUMN琉球アーバンホーム コラム

2020.03.16注文住宅

沖縄で注文住宅を建てる☆地鎮祭の「日取り」の決め方

沖縄で注文住宅を建てる☆地鎮祭の「日取り」の決め方

沖縄でも注文住宅を建てる前には、土地神様へ許しをいただく儀式「地鎮祭」が行われますよね。さらに躯体の骨組みが出来た頃には、主に大工さんを労う「上棟式」も定番です。
 
このような喜ばしいお祝いの日…、日本では幸先の良いように「縁起の良い日取り」を選ぶ、昔ながらの習わしがあります。
 
沖縄では注文住宅の儀式に限らず、一般的には「大安」や「先勝」などで知られる「六曜」を用いますが、建築事に関してはより細やかな「十二直」と言う暦注も参考にしながら日取りを決めます。
 
そこで今日は、沖縄で注文住宅を建てるなら知っておきたい、「地鎮祭」や「上棟式」を行う、良い「日取り」についてお伝えします。ぜひ、参考にしてください。
 

 

沖縄で注文住宅を建てる☆
地鎮祭の「日取り」の決め方

 

冠婚葬祭でも用いられる「六曜」


沖縄では注文住宅に限らず、結婚式や結納、はたまた弔事まで、あらゆるイベントで用いられる、馴染み深い「暦注(れきちゅう)」が「六曜」です。
 
「暦注(れきちゅう)」とは、その日その日の「運勢」を表したもので、運勢の他にもその「日」と相性の良い日時や方位なども示されるのが特徴となります。
 

【 沖縄の注文住宅☆地鎮祭に適した日取り(六曜) 】
 
★ 「六曜」は「大安・赤口・仏滅・先勝・友引・先負」の六つの暦中からなり、沖縄注文住宅の地鎮祭では、下記の3つの日取りが良しとされてきました。
 
① 大安(たいあん) … 「大いに安し」を意味します。…つまり安心や安定を表し、良い日取りです。
 
② 先勝(さきがち) … 「先んずれば勝ち」を意味します。つまり「早くに行えば勝つ」となり、午前中が良い運勢(吉)とされています。(午後は「凶」となるので注意をしてください。) 
 
③ 友引(ともびき) … 「友を引く」を意味します。そのため葬儀など弔事では大凶ですが、その他のイベントでは「朝・晩なら良し(吉)」の運勢です。(日中は凶)

 

…以上ですが、暦注の内容を読んでも分かるように、(先勝や友引は特に)これらの日程であっても、地鎮祭や上棟式は午前中に済ませる習わしがあります。
 
ちなみに上記3つの日取り以外は、下記のような意味合いです。
 

【 沖縄の注文住宅☆地鎮祭には凶となる日取り(六曜) 】
 
① 先負(さきまけ) … 「先んずれば負け」ですので、午前中は凶、午後は吉の運勢となり、「負け」が入るので勝負事には向いていません
 
② 仏滅(ぶつめつ) … 「仏も滅する」の意味合いがあり、一日を通して凶の運勢のため、お祝い事はタブーです。 
 
③ 赤口(しゃっこう) … 「赤が口から出る」となるために、火事に注意とされてきました。その他「赤」には血の意味合いもあり、刃物や物騒な物事に注意する凶日です。
 
※ 強いて言えば、正午前後のみ良し(吉)とも言われます。

 

 

沖縄の注文住宅、地鎮祭に見る「十二直」


さらに沖縄注文住宅の地鎮祭では、「十二直」と呼ばれるより細やかな十二の暦注も参考にします。
 
十二直は「十二方位」「十二の時刻」にも当てはめられ、沖縄では「干支参り」もあるように馴染み深い干支の扱いに似ています
 
深夜0時、一日の始まりの真北は、干支では「子」が位置しますが、「十二直」では、ここに「健」が入ります。
 

【 沖縄の注文住宅☆地鎮祭で用いる「十二直」とは 】
 
★ 「子」の方角に当たる「健」から、右回りに…
 
・ 健(けん)→除(のぞく)→満(みつ)→平(たいら)→定(さだん)→執(とる)→破(やぶる)→危(あやぶ)→成(なる)→納(おさん)→開(ひらく)→閉(とづ)
 
…と続きます。

 

六曜は特に沖縄では、あらゆる旧暦カレンダーで確認することが出来るのですが、十二直はなかなか確認できません。
 
あらゆる暦注を扱ったカレンダーサイト「暦注カレンダー」で十二直も確認できますので、どうぞご参照ください。
 

【 沖縄の注文住宅☆地鎮祭に適した「十二直」 】
 
★ 地鎮祭に適した十二直の日取りは、「健・満・平・定・成・開」の6つの暦注です。
 
① 健(たつ) … 「建てる」日ですのであらゆる物事の始まりに適した大吉日となります。
 
※ ただし「土は動かしてはならず」「蔵は開かず」とされ、この二つは「凶」ですので、注意をしてください。(地鎮祭では土は動かしていません。)
 
② 満(みつ) … 「満ちる」日は「満たされる」意味合いがあり、吉日です。建築事の他、結婚式や旅行などにも向いています。
 
※ ここでも「動土(土は動かさない)」の他、薬事も「凶」です。
 
③ 平(たいら) … 「平らになる」、平穏や平静、建築事では地固めを意味しますので、地鎮祭には吉日です。
 
※ 反対に土を掘るなど「凸凹にする」事柄が「凶」になります。
 
④ 定(さだん) … 「定まる」日となり、今後の決め事となる建築事にはおすすめです。建築事の他、「定める」結婚式なども良い日取りと言えます。
 
※ 一方、「定」には善悪も意味しますので、裁判事は避けてください。
 
⑤ 成(なる) … 「(何事も)成る」日とされ小吉日ですので、建築事はもちろん新規事業や開店祝いにも適した良き日です。
 
※ 定(さだん)と同じく裁判事は避けてください。
 
⑥ 開(ひらく) … 「(運が)開く日」とされ半吉日です。運が開くような物事として、建築事の他、結婚式や引っ越しにも向いています。
 
※ 反対に「閉じる」儀礼である葬儀や弔事には向いていません

 

…以上が、地鎮祭や上棟式を行うのに適した「十二直」の日取りです。残る日取りは、建築事には向いていない暦注ですが、それぞれのイベントに対して、向き不向きがあります。
 

【 沖縄の注文住宅☆地鎮祭には向いていない「十二直」 】
 
① 除(のぞく) … 「(不浄を取り)除く日」となり、障害となるものを取り除く事柄には向いています。例えば、癌治療を始めたり、川などの掃除にも良い日です。
 
※ 一方、新しいものを繋げる事柄には向いていません。そのため、結婚や建築事は「凶」です。
 
② 執(とる) … 「執り行う日」です。ですから祭祀事には最適であり、儀礼やお祝いにも向いています。
 
※ けれども金銭が動くと「凶」に転じます。地鎮祭では(神主への玉串料など)大きくお金が動きますので避けてください。
 
③ 破(やぶる) … 「(物事を)破る日」ですので、この日行ったお祝い事や契約事は破られる可能性が高くなります。
 
※ 「壁を破る」意味合いもあるので、戦い事、裁判事などの事始めとしては良き日(吉)です。
 
④ 危(あやぶ) … 「(万事)危ぶまれる日」であり、十二直の暦注では「大凶」に当たる日なので、多くの向いていない日のなかでも避けるべき日取りです。
 
※ 特に危ない物事が多い登山などはタブーなので、丘の上など、家の立地によっては無理やり地鎮祭を行うことはおすすめしません。
 
⑤ 納(おさん) … 「納める日」です。お金を納める、五穀を納める(収穫)、など、取り入れるには良い日ですが、お祝い事には向いていません。
 
※ 特に結婚など人との繋がりに関しては避けるべき日とされています。
 
⑥ 閉(とづ) … 「閉じ(込め)る日」とされ、主に葬儀や納骨式など、お墓事や弔事に選ばれてきました。
 
※ けれども生きる身が行う人生イベントについては「何事も大凶」の大悪日です。

 

十二直の暦注では、よく「土を動かす」意味合いがある「動土」の吉凶が出てきます。地鎮祭の場合には、着工(工事を始める)前に「地を鎮める」儀式ですので、「土を動かしては」いませんよね。
 
ですから動土には凶とされても、地鎮祭を執り行うことができます。
 

 

「三隣亡」と「一粒万倍日」


地鎮祭は、六曜も十二直も良き日が重なる日取りに行うことがベストですが、そうなると行う日にちにも制限が出てきますので、十二直→六曜の優先順位で決める方が多いです。
 
(とは言え、十二直と六曜の暦注の意味合いに上下関係はありません。)
 
そこでさらに注意をしておきたい日取りが、「三隣亡」「一粒万倍日」です。「一粒万倍日」はより良き日になるため有難い日取りですが、特に三隣亡には注意をしてください。
 

【 沖縄の注文住宅☆三隣亡と一粒万倍日 】
 
① 三隣亡(さんりんぼう) … 「三軒隣まで亡くなる」の意味合いがあり、非常に不吉な日取りです。
 
※ ただし三隣亡には諸説あり、江戸時代頃は「三輪宝」とされ良き日「吉」とされてきたとも伝えられます。
 
② 一粒万倍日(いちりゅうまんばいび) … 「一粒撒くと万倍にも成る」日ですので、この日に行う事柄は良事につけ悪事につけ、万倍にも膨らみます

 
ここで、一粒万倍日は良い日ではありますが、 「悪事」も広がる点には注意をしてください。前述した六曜・十二直、どちらも良き日に当たる一粒万倍日でしたら、地鎮祭も良いかもしれません。
 
 

いかがでしたでしょうか、今日は沖縄で注文住宅を建てる時、着工前に更地で行う「地鎮祭」、また、躯体の骨組みが出来た頃の「上棟式」を行うのに参考にしたい、日取りについてお伝えしました。
 
たくさんの要素がありますが、ベストは六曜も十二直も良き日で、一粒万倍日に重なる日です。
 
ただし、なかなか日程を合わせることは難しいのではないでしょうか。良き日が回りやすい六曜のみを取り入れて、三隣亡のない日取りであっても、問題はありません。
 
 

まとめ

地鎮祭に良い日取り

・六曜と十二直の暦注がある
・六曜では大安・先勝・友引の午前中が吉日
・十二直では建・満・平・定・成・開が吉日
・一粒万倍日は六曜十二直が吉日なら良き日
・三隣亡は凶日
・六曜+十二直+一粒万倍日がベスト
・難しければ六曜を参考に、三隣亡を避ける

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