COLUMN琉球アーバンホーム コラム
2021.01.13注文住宅
沖縄の平屋で快適な注文住宅☆建てるポイントと注意点
沖縄では平屋の家が人気ですよね。もともと沖縄で平屋の家が好まれていたのには、毎年訪れる大型台風が理由にあります。
台風被害を避けるために、より暴風を避けることができる低い平屋と、湿度の高い沖縄で間口を広く、通風環境の良い家が人気でした。
ただ、昔ながらの沖縄の平屋ではなく、自由度が高く好みの間取りに設計できる注文住宅ですので、その設計や間取り、デザインは多岐に広がっています。
今では建築技術の向上により、一時期は沖縄でも二階建てや三階建てまで増えてきましたが、そのなかでも沖縄で平屋が根強く人気が高く、近年になって沖縄で平屋人気が再燃したのには、核家族化に伴いコンパクトで住みやすい家が求められているからです。
そこで今回は、沖縄で快適な平屋を建てるためのポイントや注意点についてお伝えします。沖縄で今、平屋の注文住宅を検討している方々はぜひ参考にしてください。
沖縄の平屋で快適な注文住宅☆
建てるポイントと注意点
土地選びに気をつける
はじめに沖縄で平屋を建てる際には、土地選びに注意を払ってください。
沖縄で平屋は一階部分に全ての居住スペースが集約されるため、広い土地が必要になりますが、実は沖縄は坂道が多いことで知られています。特に那覇市や浦添市などの都市部の土地は、高低差が激しいので意識をしながら探すと良いかもしれません。
【 沖縄で平屋を建てるポイント☆広い土地 】
☆ また、どうしても沖縄で平屋を建てるには広い土地が必要ですが、那覇市や浦添市などの都心部は下記のような点で避けられがちです。
・ 土地価格が割高 → やはり都心部は土地価格が高いため、予算内で抑えるためには地方と比較して小さめの平屋になりがちです。
※ DINKS(夫婦二人暮らしなど)家庭では丁度良い大きさの家が建つかもしれませんが、5人家族などのファミリー層では、狭く感じるかもしれません。
・ 高低差が激しい → 前述したように特に那覇市近郊は高低差が激しいことで有名です。広い平らな土地が住みやすいために、地方に広い平屋の家を設計するケースが多くなります。
※ さらに沖縄で平屋を好む人々の多くが、広い庭と駐車場を設計したいことが多いため、より広い土地が必要になりがちです。
以上の理由から沖縄で平屋を建てるのは難しいため、土地代が抑えられる場所に建築するのが理想です。
【 沖縄で平屋を建てる☆快適な運転が可能なエリア 】
☆ さらに那覇市のモノレール近郊辺りに、沖縄で平屋を建てたいとすると、地域によってはとても狭い道幅エリアに建てるなど、通勤や通学に不便だったり、主要施設にアクセスが悪かったりします。
→ 沖縄では車通勤の方々も多いので、家族の生活スタイルと予算を考えた上で適切な土地を購入する必要があるかもしれません。
また、沖縄の平屋では近くに高い建物が建つと簡単に陰に隠れてしまう点にも注意をしてください。周囲に高い建物がない土地を選ぶと共に、住宅エリアを選ぶことで高層マンションなどが建ちにくいです。
【 沖縄で平屋を建てる☆日当たり環境を確認する 】
☆ 特に、最も日当たりが良いのは南側です。
→ 南側には高層の建物がない土地が適しています。理想的には、川や田畑など、建物がない場所が良いでしょう。
沖縄の場合、日当たりの良さも大切なのですが、一方で真夏の西日を避けたい方も多いのではないでしょうか。
日当たり環境の問題から西日が入る間取りにしてしまうと、毎年室内にこもった熱に苦労することにもなり兼ねません。実際に暮らした状況を想定して土地選びをしてください。
外からの目線に気をつけたデザインにする
沖縄で平屋を建てた人々の声を聴いてみると、一階部分しかないことから、どうしても周囲の視線が気になる…、との声は多いです。
沖縄の平屋では、庭先でバーベキューをしたり水遊びを楽しみたい家庭も多いことから、外部からの目線を気にしたデザインにしなければなりません。
【 沖縄で平屋を建てる☆外からの目線を避ける 】
☆ 特に沖縄の平屋では、道路に面している場合は、歩行者の目線で家の中が確認できてしまいます。
→ これを防ぐための方法として、高い柵や壁を作ることが考えられます。また、窓の数を減らしたり小さくしたりすることも大切です。
周囲の家との距離が近く、隣の家から家の中が丸見えになってしまうこともあるでしょう。外部からのプライバシーの保護という意味でも、沖縄で平屋を建てる時には、都心部や密集したエリアはおすすめできません。
日当たりと空気の流れ
沖縄で平屋住宅は日当たりと空気の流れも心配の要素です。昔ながらの沖縄の平屋は、縁側があり窓が広く開け放たれた家がほとんどでした。
現在、沖縄で平屋を建てる間取りでは、2階部分がないので横に広く、部屋数の多い間取りとなります。
【 沖縄で平屋を建てる☆採光と通風環境 】
☆ このような部屋数の多い横に広い設計では、家の中心部分で日光を取り込みづらくなりやすいです。また、部屋数の増加に伴い壁の数が増えることで空気の流れも悪くなってしまいます。
→ 解決策としては天窓や中庭の設置です。手軽に日光と風を家の中に取り込むことができます。
また、中庭を設置することで外の目を気にせずにガーデニングをしたり子供の遊び場としたりすることもできます。
プライバシーを意識した間取りに
さらに沖縄の平屋は一つのフロアに居住スペースがまとまる設計も多いです。この魅力はリビングに家族が集まりやすく、コミュニケーションが自然と起きる点ですが、一方で必要以上に家族との距離が近くなってしまうとも言えます。
二世帯住宅や子どもが思春期~成人した家庭であれば、家族環境によっては適切なプライバシーを意識した間取りにする必要があるかもしれません。
【 沖縄で平屋を建てる☆家族間のプライバシー 】
☆ しかし、プライバシーの確保のために部屋数を多くしたり壁や廊下を増やしたりすると、多くの土地が必要になったり日差しや風通しに問題が発生したりします。
→ そこで、沖縄の平屋でプライバシーを確保するには、生活動線を上手く活用することが大切です。
子供部屋や寝室との間に、リビングダイニングや水回りを設置することで、自然とプライバシーの守られた間取りにすることができるでしょう。
また、もともとコンパクトになりやすく階段もないので、家事がしやすい点は沖縄で平屋が人気の大きな理由ですが、さらに快適に暮らすために、家事導線は回遊型や水回りを集めて外まで通した直線型がおすすめです。
【 沖縄で平屋を建てる☆家事導線を作る 】
☆ リビングを中心にして家族が集まる間取りでは、キッチンをオープンキッチンにして廊下側からリビング、キッチンまでぐるっと一周できるような回遊型の家事導線を描くと楽です。
→ もしくはキッチン・洗濯場・お風呂などの水回りを一直線に置き、キッチンの勝手口から庭先まで出ることができるような設計では、生ごみなどの処理もしやすく人気があります。
特にキッチンから庭先に出ることができるような設計では、庭で野菜作りを楽しむ家庭などに好評です。勝手口近くに庭先でちょっと野菜を洗うことができるようなシンクを用意すると、汚れも気になりません。
回遊型の間取りでは、子どもなど家族もお手伝いがしやすいです。
いかがでしたでしょうか、今回は沖縄の注文住宅で平屋を建てるためのポイントや注意点についてお伝えしました。
沖縄で人気の平屋は、コンパクトで生活動線が単純なため生活しやすい家です。また、家族の人数が少ない家庭では、余分な部屋ができず家事や家のメンテナンスもしやすいというメリットもあります。
一方で快適に暮らすためには工夫をしなければならないポイントがいくつかあるので、その点に注意して家づくりをしてください。
☆ 暮らしやすい家のポイントとなる家事導線や生活導線については、別記事「沖縄の注文住宅で家庭と仕事の両立☆家事導線がポイント」などでお伝えしていますので、コチラも併せてご参照ください。
まとめ
沖縄の平屋を快適にするためのポイントとは
・都市部の土地はおすすめできない
・外からの目線を遮るデザインにする
・日当たりと空気の流れを意識する
・プライバシーを意識した間取りに
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