COLUMN琉球アーバンホーム コラム
2021.02.07注文住宅
沖縄の注文住宅「スマートハウス」☆IOT住宅との違いとは?
近年、沖縄の注文住宅では「スマートハウス」と言う言葉もよく耳にしますよね。また、同じように「IOT住宅」という言葉を聞くこともあるのではないでしょうか。
しかし、沖縄ではスマートハウスやIOT住宅がどのような意味なのか、どのような違いがあるのか…、具体的には分からない人も多いのではないでしょうか。
せっかく沖縄でスマートハウスやIOT住宅を選び、IT技術・AI技術を用いた最新の快適な暮らしを実現できる住宅ですが、それぞれに特徴があるので、建てる前により詳しく理解しておくと安心です。
そこで今回は、近年沖縄で注目されるスマートハウスとは、具体的にどのような住宅なのか、また、混合されやすい「IOT住宅」とどのような違いがあるのかについて、お伝えします。
今、注文住宅プランニングをしていて、沖縄でスマートハウスを検討しているのであれば、どうぞ参考にしてください。
最新の注文住宅「スマートハウス」☆
IOT住宅との違いとは?
沖縄のスマートハウスとは
沖縄で「スマートハウス」とは、洗濯機や電子レンジ・炊飯器などの家電や、エコキュート(オール電化)などの給湯器やユニットバスなどの住宅機器を紐付けるものです。
これらの機器を紐づけることで、家全体のエネルギーを管理している住宅が実現します。そしてそんな、沖縄のスマートハウスで要となるものが「HEMS(ヘムス)」です。
では、HEMS(ヘムス)とはいったいどのような機器で、どのような役割を果たしてくれるのでしょうか。
【 沖縄のスマートハウス☆HEMS(ヘムス)とは 】
☆ HEMS(ヘムス)=「ホーム・エネルギー・マネジメント・システム(Home・Enegy・Management・System)」の頭文字を取った言葉で、その名称通り、家庭内のエネルギーを管理するシステムが導入されています。
→ 特に家庭内で消費するガスや電気は常に記録されます。
また、HEMS(ヘムス)では、エネルギーの見える化が進められており、ディスプレイなどで一日のエネルギー収支を確認することができる点も大きなメリットです。
沖縄のスマートハウス定番の太陽光発電
さらに沖縄のスマートハウスでは、よりエネルギーの節電効果を上げるため、太陽光発電システムやエネファームなどの家庭用燃料電池と共に導入されることが多い傾向にあります。
【 沖縄のスマートハウス☆太陽光発電パネル 】
☆ 太陽光パネルを屋根の上に設置することで、太陽光から電気を発電したり、エネファームを設置することで自宅に引いたガスから発電することができるため、買電をしなくても自家発電によるエネルギーで暮らしを賄うことも可能です。
→ 太陽光パネル+蓄電池によって、日中太陽光により発電した電力を蓄電池に貯め、夜間に使用することで電力の自給自足を目指す「ZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス=ゼッチ)住宅」としての機能も果たしてくれます。
さらに太陽光発電パネルを設置した場合、余剰電力を電力会社へ売電することもできますので、設置コストを売電収入により賄うこともできますし、状況によっては副収入にもなり得る点も魅力です。
2022年までの太陽光発電パネル設置であれば、2012年から施行されている、10年間固定価格での買い取り保証制度である「FIT制度」も適用します。(2022年以降の「FIP制度」では、売電価格が変動しますのでご注意ください。)
さらに、このような電力消費状況はHEMS(ヘムス)によって紐付けることで、発電量や使用量をすぐに確認することが可能なので、無駄な電力を消費しないエネルギーを節約した生活ができるのです。
IOT住宅とは
沖縄では以上のスマートハウスが人気ですが、この他にも「IOT住宅」などの名前も聞こえますよね。この「IOT住宅」とは、どのようなものなのでしょうか。
【 沖縄のスマートハウス☆IOT住宅とは 】
☆ IOT住宅とは
→ 沖縄のスマートハウスはIT技術を用いたシステムでしたが、IOT住宅ではAI技術を用いて、家庭内の様々なものをインターネットに接続させた住宅です。
最近では多くの家電製品がインターネットに接続することができますよね。例えば、テレビやエアコンです。
【 沖縄のスマートハウス☆IOT住宅との違い① 】
☆ 沖縄で人気のスマートハウスとの違いは、AI技術で紐づけられたこれらの家電は、常に学習すると言う点ではないでしょうか。そのため、自発的に下記のような働きをしてくれます。
例えば…、
・ 使用者の好みに合わせておすすめの番組を紹介してくれる
・ 人の位置や室温を察知して、適切な温度と風量の風を送ったりする
…などなどです。
そのため、沖縄のスマートハウスに輪を掛けて、建築コストは高くなる点が難点ではありますが、IOT住宅ではこれら以外にも、生活に関わる様々な住宅機器や設備がインターネットと繋がります。
【 沖縄のスマートハウス☆IOT住宅との違い② 】
☆ 住宅機器や設備がAI技術により学習することで、下記のような働きが可能です。
例えば…、
・ システムバス(浴槽)では、使用者の有無を察知して温度を調節する
・ 玄関では、不審者を確認して警報を鳴らす
・ 声に反応して自動で開閉するカーテン
・ 使用者の好みからおすすめレシピを紹介してくれる冷蔵庫
…などがあります。
また、沖縄のスマートハウスはエネルギーの見える化ができる機能がメインですが、一方、IOT住宅は便利なだけでなく、「もしも」の時にも安心な住宅としての導入も多いです。
【 沖縄のスマートハウス☆IOT住宅との違い③ 】
☆ IOT住宅は自分で判断して機能してくれるので、下記のような動きにより安心な住宅と言えます。
例えば…、
・ 玄関の防犯カメラにより不審者をすぐに発見し、知らせることができる(防犯面でも安全)
・ 暴風や洪水の際に、自動でシャッターが閉まる
・ 雨漏りを知らせる
ただ、沖縄のスマートハウスもIOT住宅も、どちらも太陽光発電パネルや蓄電池を導入している家庭が多いので、停電になった際にも電力の備蓄ができる安心な住まいです。
省エネ設備重視の沖縄のスマートハウス
このように考えていくと、家電や住宅設備をつなげるという点では、とても似ている沖縄のスマートハウスとIOT住宅ですが、最も大きな違いはその目的です。
【 沖縄のスマートハウスとIOT住宅☆目的の違い 】
① IoT住宅の目的
→ AI技術を用いてさまざまな家電をインターネットにつなげることで、便利な住宅を目指している住宅として開発されました。
※ また、防災や防犯性を高めて、安全な家にすることを目標にしています。
② 沖縄のスマートハウス
→ 沖縄でスマートハウスが目標としているのは、エネルギーの節約です。
このように沖縄でスマートハウスは、太陽光パネルや家庭用燃料電池と合わせてHEMS(ヘムス)を導入することで、エネルギーの収支を一括に管理する省エネ住宅を目指しています。
いかがでしたでしょうか、今回は沖縄で人気のスマートハウスとIOT住宅の違いについてお伝えしました。
近年、さまざまな家電がインターネットと接続されているため、IOT住宅と混同されやすいのが、沖縄のスマートハウスですが、目指すところはエネルギーの節約ですので、防犯性や安全性を高めるIOT住宅とは、そもそもその目的が違います。
またIOT住宅は沖縄ではスマートハウスと比較して割高になりやすい傾向があるため、資金計画も慎重に進めなければなりません。
注文住宅を建てる際に、沖縄でスマートハウスかIOT住宅かを迷って決めることができないなら、便利な住宅を目指すのか(スマートハウス)、省エネ住宅を目指すのか(IOT住宅)、よく考えてみてはいかがでしょうか。
☆ また、スマートハウスと混同されやすい、エネルギーの自給自足を目指した「ZEH(ゼッチ)住宅」については、別記事「沖縄の注文住宅で省エネ・ゼッチ住宅☆台風や災害に強い家」でお伝えしていますので、コチラも併せてご参照ください。
まとめ
スマートハウスとIOT住宅の違いとは
・スマートハウスとは家電や住宅設備を紐付け、エネルギーを一括管理した住宅
・IOT住宅は様々な家電をインターネットに接続した便利で安全な住宅
・スマートハウスは省エネを目指しているという点でIOT住宅と違う
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