COLUMN琉球アーバンホーム コラム
2021.09.13注文住宅
【沖縄の家】キッチンの高さやスタイル☆プランで気になるポイント
沖縄で注文住宅の家を建てるなら、キッチンにこだわりたい方は多いですよね。
今は家事をしながら家族とのコミュニケーションも気軽に計るオープンキッチンが主流ですが、ホームパーティーが多く、仲間で料理を楽しむ家庭ではアイランドキッチンが、一方でお客様から隠すため、クローズドキッチンに敢えてこだわる方もいます。
このようなキッチンの種類ももちろんなのですが、沖縄で快適な家を建てる時に意識したいポイントはキッチンの高さやスペースの使い方です。
今回は、沖縄で注文住宅の家を建てる時に意識したい、キッチンの高さや快適に家事ができるキッチンスペースのレイアウトについてお伝えします。
ヒヌカンスペースの有無や、全く新しくヒヌカンや神様を迎え入れる方法なども、簡単にお伝えしていますので、合わせてご参照ください。
【沖縄の家】キッチンの高さやスタイル☆
プランで気になるポイント
キッチンの高さは重要
子どもの運動会などはもちろん、旧暦行事も盛んな地域ですから、何かと盛大に料理を作る機会も多い沖縄では、家づくりでもキッチンは重視されます。
沖縄で注文住宅を建てる時にはシステムキッチンを選ぶ方が多いですよね。規格化されたシステムキッチンですが、ほとんどの商品で何種類かの高さが用意され、調整が可能です。
【 沖縄で家を建てる☆キッチンの高さ 】
★ 一般的な作業台の高さは、80cm・85cm・90cm前後から選びます。
→ 基本の考え方としては、身長の半分+5cmがもっとも負担の少ない高さとなり、162cmの女性がメインで家事を行うのであれば、162cmの半分として81cm、この数字に5cmを足して86cmが理想的な高さです。
※ システムキッチンは5cmごとに高さが分かれている商品が多いので、この場合には85cmを選ぶと適切かもしれません。
ただし、あくまでも平均的な数値で個人差があります。まずはカタログである程度目星を付けたら、ショールームで最終確認をすると良いでしょう。
【 沖縄で家を建てる☆ショールームで確認 】
★ 日々の家事が楽になる高さを確認します。違和感のある姿勢は長く取り続けることで腰痛などの不調が発生するため、その時は妥協できるような違和感でも、できることなら解消する高さを選んでください。
・ 食材を切る時の姿勢 → 作業台の高さを確認
・ 食器を洗う時の姿勢 → シンクの深さを確認
・ 調理中の姿勢 → ガスコンロであれば五徳の高さなど
沖縄の家で後悔した声のなかでは、特に腰痛の悩みが多いため、どれくらい腰を曲げるかを意識して実際に、料理をする動作をしながら確認することをおすすめします。
シンクの深さは作業台から20cmほど深くなる規格が多いので、特にチェックしてください。
また、ショールームに出向く時には高さ確認がメインになるため、室内に近いベタ靴での来訪がベストです。かかとの高い靴になると高さが全く違うため、注意をしてください。
キッチンレイアウトの種類と特徴
日々の家事を楽にするのは家事導線をいかに短くするかがポイントになるため、家事のメインとなるキッチンはシンク→コンロ→冷蔵庫の3点距離が短く、動きやすい導線にするかは気になる点ではないでしょうか。
キッチンのレイアウトは大まかに4つの型(I型/Ⅱ型/L型/U型)に分かれ、オープンキッチン/セミオープンキッチン/クローズドキッチンなど、スタイルの好みなどで選ぶケースがほとんどですが、レイアウトの特徴と使いやすさまで配慮すると後々便利です。
【 沖縄で家を建てる☆キッチンレイアウトの種類 】
(1) I型 → シンプルな直線型(I型)のキッチンで、冷蔵庫→シンク→コンロと並ぶレイアウトです。
●メリット … 充分な広さのない家でもコンパクトなキッチンが仕上がる。
●デメリット … 順番に並ぶので長いとそれだけ家事導線も長くなる。(コンロ→シンクの長さは120cmほど、長くても180cmまでに留めたい。
(2) Ⅱ型 → 前後にキッチン台が2つ並ぶレイアウトで、複数人数で料理をする家庭では、I型よりも動きやすくなります。
●メリット … キッチンスペースが充分にない家でも、複数人数で調理をしたい時には便利。
●デメリット … I型レイアウトよりはスペースは取る。シンクがひとつだと複数人数で調理をする時に使い勝手が悪くなるので、サブシンクを設けると良い。
(3) L型 → コーナーがある横並び型です。コーナーを使用しているので、その分調理スペースが広い点は良いでしょう。
●メリット … L字コーナーを賢く利用することで、充分なスペースがなくても調理はもちろん、収納も増やすことが可能。シンクとコンロの位置を工夫して三角形の導線によって短くできる。
●デメリット … コーナーを利用したプランが必要。
(4) U型 → 海外では昔ながらのクローズドキッチンの代表格がU字型ではないでしょうか。シンク→コンロ→冷蔵庫の位置関係によって三角形の時短家事導線が実現します。
●メリット … キッチンが完全に区分けされるので、多少雑多になってもお客様の目に触れにくい。収納庫や作業スペースも充分にあり、三角形の家事導線による時短も可能。
●デメリット … スペースを充分に取る必要がある。
…このように、それぞれにメリットデメリットはあります。
近年沖縄の家で料理が好きな家庭では、リビングダイニングキッチンをオールワンフロアにした設計も見受けるようになりました。
アイランドキッチンの横にダイニングテーブルを設け、庭に続く広いワンフロアリビングを隣りに備えた広いワンルームです。
ただ、広い開口で空気が常に流れる状態であれば問題はないのですが、雨の日や充分な換気への配慮がない設計の場合、料理が部屋中に蔓延するデメリットもあります。
U字型のようなクローズドキッチンであれば、料理の匂いもキッチンに留まりやすいのですが、オープンキッチンや上記のような間取りの場合、充分な換気設備や通風への配慮も必要です。
沖縄の家で気になる神棚
少しずつ気にする家庭も少なくなりましたが、今でもキッチンにヒヌカン(火の神)を祀るお家は地方を中心に多いです。
特に2020年の新型コロナ感染拡大以降は、家族をパーソナルに守る神様として改めて見直され、実家や義実家にヒヌカンが祀られていなくても、地元や信仰している御嶽(うたき)の神様の元へ出向き、神様を迎え入れる(遥拝所としての役割)事例も増えました。
そのため沖縄の家では一時期ヒヌカン離れが目立ったものの、最近では新居を建てる時、キッチンにヒヌカンスペースニーズも増加傾向です。
【 沖縄で家を建てる☆新しくヒヌカンを迎える場合 】
★ ちなみに新しい神様を迎え入れる手順は、御嶽へ火を付けないお線香を供えて祈願を行い、家に持ち帰り、用意していたヒヌカンの香炉へくべる流れで、神様を迎え入れます。
→ また、ヒヌカン自体は地元のガー/拝所を回って火を付けずにお線香を供え、家族の住所と干支を伝え守護を祈願し、持ち帰ったお線香を家のヒヌカンの香炉にくべる流れです。
本州の習わしのように「神棚」を設ける場合は神社で神棚を購入して一連の儀式を受けますが、どちらにしろ、一度神様を迎え入れたら、細かな習わしは気にしないとしても、日々のお水やお供え物は供えて、手を合わせるようにしてください。
いかがでしたでしょうか、今回は沖縄の家を建てる時に引っ越し後の暮らしが便利になる、キッチンプランニングのポイントをいくつかお伝えしました。
本文中で沖縄の家ではヒヌカンスペースの有無に悩む家庭も見受けることをお伝えしましたが、旧暦行事が家庭単位でも盛んな沖縄の家では、この他にも床の間や仏間の有無に悩む事例は全国よりも多い傾向です。
仏間に関しては以前から必要になると押し入れをひとつ潰してお仏壇を入れる沖縄の家は多くありましたが、近年では棚上に供えるおしゃれな仏壇なども増えました。
床の間も含めて、後々必要を感じた時にリフォームしたり、その代わりになるスペースも想定したプランであれば良いのではないでしょうか。
★ 沖縄の家プランニング、バスルームなどその他の箇所については別記事「【沖縄の家】リラックスバスタイム☆快適浴室プランのポイント」や「沖縄の注文住宅☆玄関や廊下・階段のプランニングポイント」などでもお伝えしています。
キッチンプランニングのポイント
・キッチンの高さで家事の快適さが決まる
・一般的には「身長の半分+5cm」が快適
・ショールームで高さを実際に確認する
・レイアウトはI型/Ⅱ型/L型/U型がある
・神棚やヒヌカンは毎日お供えができれば入れる
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