COLUMN琉球アーバンホーム コラム
2020.06.01注文住宅
ウィズコロナ☆沖縄で旅館投資が注目される5つの理由
コロナをきっかけに沖縄の旅館投資が注目され始めています。コロナ前から沖縄では、旅館やホテル投資が中国や台湾を中心とした、アジア系投資家に注目されていましたよね。
「コロナショックで、沖縄旅館の投資や買収ブームは収まったのでは?」と言う声もありますが、実は水面下では中国と日本のコロナ期のズレも影響し、リモートでの交渉が続いていました。
それに加えてコロナ後の沖縄旅館は、日本人投資家にも注目されるようになりました。そこで今日は、コロナショック後、沖縄の旅館や宿泊施設の投資事情をお伝えします。
ウィズコロナ☆
沖縄で旅館投資が注目される5つの理由
沖縄で旅館投資が注目される5つの理由
長く続いた不動産価格上昇に歯止め
日本全国の不動産価格に目を向けてみると、東京を中心にして、2013年に東京オリンピックの誘致が決まってから7年間、もともと不動産バブルが起きていたことに輪を掛けて、地価上昇傾向にあります。
芸能人をはじめとする日本国内はもちろん、中国や香港・台湾など、アジア各国の裕福層が別荘や利益物件を購入する沖縄圏でも、他の地方と比べると、地価上昇の流れが顕著でした。
【 コロナショック、沖縄旅館の投資事情① 】
☆ けれどもコロナショックをきっかけに地価上昇の流れが止まると読む投資家が増えました。地価下降のステージへ移ったとみています。
→ 実際に過去に日本で起きた経済危機、東日本大震災・リーマンショックでも、経済の影響を受けて地価が底辺についた頃には、多くの投資家が「今だ!」とばかりに「買い」に転じ、成功しました。
日本ではまだ様子を見ている状態ですが、中国や台湾ではコロナ渦から日本旅館の投資への動きが起きています。
特に中国ではスキーが大ブームになっていることもあり、スキー場エリアの案件に人気が集まっていますが、コロナ渦では沖縄エリアの旅館投資への動きも顕著です。
映像電話などを利用して、リモートで物件を視察し、緊急事態宣言緩和に向けて準備をしていますが、中国圏の投資家は即決、現金で買収する傾向もあるので、日本の投資家もタイミングを逃さぬよう、頃合いを図っている…、と言った状況ではないでしょうか。
コロナショックで日本人が気付いたこと
ただ、日本人はもともと世界から見ると「投資をしない国民性」として有名です。リスクを恐れる傾向にあり、世界的には一般層でも投資を気軽に行うのですが、日本人の一般層は「貯蓄」によって財産を確保する傾向があります。
そのためコロナ渦でも投資は行っていなかったので、多くの過程でコロナショックによる家計への打撃は大きいものとなりました。
【 コロナショック、沖縄旅館の投資事情② 】
☆ そこで多くの日本人が気付いたことが、「生活を給料だけに頼る危うさ」です。「働くことでお金を得る」意識が高い日本人は、お金を得る手段が「給与のみ」になっている人も少なくありません。
→ そのため「働くことが制限された」日本国内では、多くの人々が家計に打撃を受け、ピンチになりました。
第二・第三のコロナ波を鑑みると、このまま「給与収入」のみに依存する考え方は危険です。
よくよく考えると、「人間が稼働することで得る」給与収入のみに頼る考え方は、コロナでなくともリスクが伴います。
例えば、病気や事故、突然の解雇などもそんなリスクに入りますが、個人的なトラブルによる収入減となれば、(もちろん、そのために保険に入っているのですが)、今回のような国からの補助金は期待できません。
コロナショックにより、その危険性を間近に実感した人々は多く、「副収入の確保」として、投資に目を向ける、日本人の一般層が増えました。
不動産投資への流れ
このようにもともとの収入源である給与収入の他に、副収入の確保ができれば、今後のコロナ第二波・第三波への不安も軽減され、心に余裕ができますよね。
けれども一方で、確かに投資にはリスクが伴います。そこで注目された投資方法が、不動産投資でした。
【 コロナショック、沖縄旅館の投資事情③ 】
☆ 投資の筆頭と言えば株やFXですが、これらは「ハイリスク・ハイリターン」なので、経済の動向が直撃します。このコロナショックの影響も尋常ではありませんでした。(一般層で人気が出てきたNISAでも、打撃を受けたほどです。)
→ 一方、同じく経済の煽りを受けるものの、株やFXほどの影響はなく、堅調な投資が期待できるのが、不動産投資です。
いくら投資による副収入の確保ができても、経済の動向が直撃する株やFXでは、コロナショックを前に給与収入も副収入も共倒れになってしまうため、「心に余裕」どころではありません。
今ではホテルなどを中心にして、不動産投資信託もあるために、不動産一棟を買い込む必要もなく、身の丈の投資ができるようになったことも、流れが起きた一因です。
中国に見る「自粛の反動」
…とは言っても、緊急事態宣言が解除されたとは言え(2020年6月5日現在)まだまだコロナ渦にある沖縄や日本旅館でも投資の契機とは言い切れません。
どの宿泊施設もインバウンドがまだまだ期待できず、国内の旅行者も制限されたままで、存続に喘いでいる状態です。…ただ、そのなかでも台中投資家がリモートで積極的に動いている事実は注目するところではないでしょうか。
【 コロナショック、沖縄旅館の投資事情④ 】
☆ コロナ第一波が収束した中国では、コロナ自粛によるストレスにより、より「爆買い」ブームが起きました。裕福層では旅行ニーズが高まりました。
→ 日本でも中国ほどは行かずとも、裕福層ではコロナ収束を見たタイミングで旅行や買い物、アウトドアへのニーズが潜在化しています。さらに「ウィズコロナ」に向けた新しいニーズも見えてきました。
コロナの第二・第三波に備えるために、リモート出勤を継続する企業も増えています。なかには退職をきっかけに、フリーランスとしてパソコン一台で働く「NOMAD(ノー窓)」族も増えました。
出勤の必要がないリモート作業が増えるなか、今までのように休暇を取って旅行を楽しむのではなく、仕事は継続しながらバケーションを取る、「リモケーション(ワーケーション)※」と言う、新しい労働形態が産まれています。
そんなアフターコロナ世界だからこそ、沖縄の旅館に投資家が注目しているのかもしれません。
(※)「リモケーション」=「リモートワーク」+「バケーション」、「ワーケーション」=「ワーク」+「バケーション」です。
コロナ後に沖縄の旅館投資
緊急事態宣言は解除されましたが、職場はそれぞれに「三密」を避ける工夫を強いられています。
某テレフォンオペレーション企業では、三密を避けるためにホテルを一棟借り切り、各部屋にひとりのオペレーターを配置する策を取りました。
都心のホテルでは、医療崩壊を受けて病室としての受け入れもニュースになりましたよね。
一方、宿泊施設投資の局面では、ホテル投資から旅館の一棟買いへと、流れが緩やかにシフトチェンジしています。
【 コロナショック、沖縄旅館の投資事情⑤ 】
☆ コロナショックを受けて沖縄で旅館投資が活発化したのには、下記のようなメリットを見越した投資家が増えたためです。
① リモケーション(ワーケーション)を受けた、長期滞在
… 休暇と取る必要のないリモケーション(ワーケーション)では、短期の旅行にこだわる必要はありません。移動によるコロナ感染リスクもあるために、中期・長期旅行が増えるとも言われます。
② 裕福層に向けたラグジュアリーな一棟貸し
… ホテルでは他人との接触機会がより増えるため、家族単位で一棟借り切り、旅行を楽しむ旅行プランニングが、裕福層に増える兆しです。
①のようなリモケーションでは安い長期プランニングが多いためにゲストハウス需要が高まる期待がある一方、②のような裕福層向けの旅行プランでは、日本(沖縄)らしい特別感・ラグジュアリー感が溢れる旅館が求められています。
いかがでしたでしょうか、今日はウィズコロナの時代へ向けた沖縄の旅館投資への期待や傾向についてお伝えしました。
ただ、中国投資家の人々は日本とは違う事情も垣間見えます。海外の不動産へ投資することで、自分の資産を守る意味合いもあります。
また自国で土地を所有できない中国では、海外で土地を所有すること自体がステータスになる側面もあるため、「まずは不動産を現金で購入してから考える」傾向もあるため、少し日本の投資とは事情が違うかもしれません。
それでも、よりリスクの少ない不動産投資のなかでも、利回りの大きい旅館投資は、初心者にも挑戦しやすい投資です。
まとめ
コロナ時代、沖縄旅館投資が注目される理由
・長年続いた地価上昇の流れが変わる
・コロナで給与所得に依存する危険性を実感
・投資による副収入の確保
・株やFXは経済の影響が直撃する
・影響はあるものの不動産投資はより堅調
・中国のアフターコロナでは旅行ニーズが高まった
・リモケーションや裕福層家族旅行へ向けた新しい形
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