COLUMN琉球アーバンホーム コラム
2020.08.01注文住宅
コロナ禍の沖縄で造るワークスペース☆メリットとデメリット
コロナ禍の今、沖縄でもワークスペースへのニーズが高まっていますよね。そもそも、コロナをきっかけに沖縄で急増中の「ワークスペース」とは、自宅で仕事や趣味の作業を行うスペースです。
コロナ禍の沖縄では「ワークスペース」と言えば、リモートワークのためのスペース造りをイメージしますが、仕事環境としてだけではなく、24時間家族が籠る生活のなかで、「一人になる避難所」としての役割も果たします。
コロナ以前から沖縄では、男性ニーズの高いワークスペースですが、女性からの優先度は低めで、夫婦間で価値観が食い違いやすい傾向が強いスペースです。
今回は、コロナ禍の沖縄でニーズ急増のワークスペースについて、注文住宅プランニング現場の声とともに、そのメリット・デメリットをお伝えします。
コロナ禍の沖縄で造るワークスペース☆
メリットとデメリット
沖縄の人々、ワークスペースへの声
少しずつフリーランスや在宅ワークが浸透してきたものの、コロナ以前の日本社会では、まだまだ「通勤」スタイルが一般的だったため、優先順位は低い傾向がありました。
コロナショックにより急速にリモートワークへの移行が進むなか、以前は「お父さんの憩いの場」だった書斎(ワークスペース)が、本格的なリモートワーク環境として注目されています。
【 コロナ禍の沖縄で造るワークスペース☆現場の声 】
《 プライベート空間として 》
・ワークスペースを設けて、一人の時間を確保したい
・時間を忘れて趣味に没頭できるスペースが欲しい
・趣味に夢中になり、時間が来たら作業途中のまま放置できる机が欲しい
《 家庭内の仕事環境整備として 》
・リモートワークや持ち帰った仕事に、集中できるスペースが欲しい
・仕事場としては、オンオフの切り替えをハッキリしたい
・仕事の重要書類を家族に触られないよう、収納スペースが欲しい
《 ワークスペースへの反対意見 》
・せっかく作っても、誰も使わないデッドスペースになるのではないか
・ワークスペースを設置するだけの広さがない
・子どもの部屋数を考えると、親のワークスペースまで用意できない
※ 一般的な傾向として、コロナ以前から沖縄では男性がワークスペースを希望・(若しくは)好み、女性はあまり必要性を感じていない家庭が多い印象です。
コロナ以前は沖縄では広いワークスペース(6畳以上の広さを確保)を好む傾向にありました。
けれども今年に入り、廊下の一角やリビングダイニングのデッドスペースを利用したDIYやリフォーム依頼が増えるなど、コロナ後の沖縄では「ミニワークスペース(コーナー)」も検討されるようになっています。
コロナ後の沖縄では、ワークスペースは必要?
コロナショックにより沖縄では自宅のワークスペースニーズが急増しているものの、一部では「コロナが落ち着いたらデッドスペースになるのでは?」と考えて、リビングやダイニングでの作業を続ける人々も少なくありません。
一方で、コロナをきっかけにリモートワークへ切り替えることで、企業も個人も、そのメリットを享受している状況もあります。
ただ一方で、今後は「アフターコロナ」ならぬ「ウィズコロナ」の時代がやってくる、とも言われますが、第二派ではリモートワークへ移行せず、通常出勤の業務形態に切り替える企業も多く見受けられます。
【 コロナ禍の沖縄で造るワークスペース☆アフターコロナ 】
★ コロナ対応により沖縄でワークスペースを急遽設置した家庭では、下記のような声が数々上がっていました。
・ 今は子どもが小さいので、当面はワークスペースとして活用し、コロナが落ち着いたら子ども部屋にする。
・ 仕事自体は出勤に戻っても、趣味などの作業スペースとして活用したい。(家計簿や裁縫などの家事作業を含む)
・ コロナ後もインフルエンザなど感染する病気は多々あるため、兄弟や家族から隔離できる部屋として、今後も便利。
・ 子育て真っただ中で、時々育児鬱や育児ノイローゼのような気持ちになるため、一人になってイライラを落ち着かせるスペースとして活用したい。
・ 玄関脇にワークスペースを設置するので、コロナ後は客間にしたい。生活感のある他の空間を通らずに、客間まで通すことができる。
…最後の「客間にする」例では、「後々はフリーランスとして働きたい」「小さなお家サロンを開きたい」と考えている方も多くいました。
沖縄で造るワークスペースのメリット
全国的にも出生率が高く、3人以上の子ども世帯が多いため、コロナ以前から沖縄では、ワークスペースへのニーズや憧れが高い傾向にはありました。
親が子育てや家事から離れて「個人になる」時間を作り出す魅力だけではなく、年の離れた兄弟も多い沖縄では、長男長女の勉強部屋としても重宝されています。
【 コロナ禍の沖縄で造るワークスペース☆メリット 】
《 ワークスペース 》
・ 食事の準備や子どもの用事など、作業(仕事)途中で他の用事が入った時、リビングやダイニングであれば、一度片づけなければならないが、ワークスペースがあることで、そのまま放置して、次の作業へ取り掛かることができる。
・ そのまま放置して次の作業ができるので、ワークスペースに戻るとすぐに作業を始めることができ、時短になる。
・ 常に家族がいる家内で、「一人になる」リラックス空間ができる。
・ 作業中の書類や家計簿など、お客様の目に留まる心配が軽減した。
《 ワークスペースに充実した書類収納 》
・ ワークスペースに収納を充実させることで、仕事の書類はもちろん、それぞれの子どもの学校・習い事関係の手紙や書類の整理が楽。
・ 家族それぞれがアチラコチラに書類や持ち物を置きっぱなしにして、家が散らかりやすいかったが、書類収納をワークスペースにまとめたことで、片づけやすくちらかりにくくなった。
・ 仕事の書類など、子どもに触って欲しくない書類を守ることができる。
…などなど、さまざまな声があがりました。平屋を好む傾向にあるため、コロナ禍の沖縄ではワークスペースを造るスペースを気にするケースも多くあります。
そんな時には、ロフトやスキップフロアで、床面積を広くしながら、広い空間を保つ設計もおすすめです。
沖縄で造るワークスペースのデメリット
では、コロナ禍の沖縄でワークスペースを敢えて造るデメリットはあるのでしょうか。デメリットは住んでみないとなかなか見つけることが難しい側面があります。
そのためコロナ以前の沖縄でワークスペースを設置した家庭の声になりますが、参考にすることで、デメリットを軽減できるかもしれません。
現在見られる、デメリットを軽減するアイデアとともにお伝えします。
【 コロナ禍の沖縄でワークスペース☆デメリット 】
・ デッドスペースになってしまった/行くのが面倒になり、足が遠のいた。
… 玄関脇や廊下の一角など、日常生活で動く「生活導線」上(もしくは隣りあわせ)にワークスペースを設置する。
・ 収納が少なすぎて、書類が溢れるスペースになってしまった。
… 机の下や壁一面を本棚にするなど、賢く見せる/隠す収納を置くことで、整理しやすい収納スペースが出来上がります。注文住宅であればプロの提案もお願いしてみてはいかがでしょうか。
・ ワークスペースにいる時間が増え、家族団らんが減った。
… 隠れ家的ワークスペースは人気がありますが、仕事や作業と家族の時間を両立させるため、あらゆる場所にシンプルな作業コーナーを設ける「ABW」の考え方が注目されるようになりました。
最後の「ABW」は、もともとオフィス内の職場環境で広がった考え方です。その前身とも言えるのが「フリーアドレス」で、オフィス内であればどこでも仕事ができる環境を指します。
「ABW」はさらに自由度を高めた職場環境で、オフィス内でも外でも問題はありません。タスクをこなすことができれば、就業時間も自由です。
コロナ禍の沖縄では、自宅ワークスペースにこの考え方を反映した設計が注目されています。
そこここで作業ができるため、集中したければ隠れ家的スペースで、家族団らんと両立したいならば、リビング脇のワークコーナーで…、と言った具合です。
★ ただし、コロナ禍の沖縄ではワークスペースにこもる以上に、リモートワークにより早く仕事を切り上げることができて、勤労時間が自由で短縮されたため、「家族時間が増えた」との感想が多く聞こえます。
沖縄でワークスペースを造るポイント
このように、きっかけはコロナながら、沖縄ではワークスペースの価値を改めて見直す機会が増え、「コロナが落ち着いてもメリットが多い」として、これから建てる注文住宅の現場でも、ワークスペースを造る家庭が増えました。
そこでいくつか、経験者の失敗例から聞く「ポイント」があります。
【 コロナ禍の沖縄でワークスペース☆ポイント 】
・ 夕方の直射日光が入らない位置に設計する。
… 沖縄では夕方の直射日光が厳しいため、大きなストレスにもなり兼ねません。どうしても西日が差し込む部屋であれば、日差しを遮るプランニングが重要です。
・ 真夏の暑さ対策に考慮し、換気が行き届いた場所に置く。
… 近年では2畳・3畳などの狭い空間を利用する「ミニワークスペース」も少なくありません。このような空間が密閉されてしまうと、熱中症にもなり兼ねないので、特に真夏の暑さまで対応できるよう、換気や配置を検討してください。
・ 配線計画を立てる。
… パソコンを利用することが多いワークスペースは、配線も複雑になりがちです。予め配線計画を立てたプランニングが役立ちます。
・ 子どもが多い家庭でも集中できる空間が欲しい場合
… リビングやキッチンに近いワークスペースに配置をしながら、「小窓」などで家族の様子を見ることができる配慮をすると便利です。
いかがでしたでしょうか、今回はコロナ禍の沖縄で注目されるワークスペースについて、注文住宅で今から設置するかどうか…、検討している家庭に役立つ、メリットデメリットを、プランニングのポイントについてお伝えしました。
「コロナが落ち着いたらデッドスペースになるかも…」と言う声もあったものの、「アフターコロナ」ならぬ「ウィズコロナ」の時代へと突入するとも言われます。
リモートワークに対応した自宅ワークスペースだけではなく、コロナ禍では子ども達も家にこもらなければならない状況も避けることが難しく、いかに子ども達のストレスを発散させるのか…、子育て面でも数々が課題が出てきました。
仕事の合間の気分転換にも役立つ、家の庭に造る「インナーテラス」や「アウターリビング」は、子育てにも有効です。
詳しくは別記事「コロナ禍の沖縄でニーズ急増!アウターリビングの魅力とは」でもお伝えしていますので、併せてご参照ください。
まとめ
コロナ禍にワークスペースを造るメリットデメリット
・もともと沖縄ではワークスペースニーズが高かった
・コロナが落ち着いた後も、用途は多岐に渡る
・一人になり心を落ち着ける効果がある
・書類収納専用スペースができて片づけやすい
・デッドスペースになってしまった
・ワークスペースに籠り過ぎて、家族の時間が減った
・西日の直射日光が入らないようプランニングをする
・狭いスペースでは熱中症にならない環境に配慮する
・配線計画を立てたプランニング
・子どもが気になる場合には小窓などが有効
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