COLUMN琉球アーバンホーム コラム
2020.08.07注文住宅
沖縄の注文住宅☆書斎スペースに厚生労働省が推奨する環境
コロナ禍の今、沖縄の注文住宅では書斎スペースのニーズが急増していますよね。「リモート」は「遠隔」を意味し、「リモートワーク」とは「遠隔で仕事をする」ことを指しています。
企業のリモートワークへの移行に伴い、多くの家庭で「いかに集中できる書斎スペースを設けるか」が目下の課題です。第一波では対応ができなかった企業でも、第二波~ウィズコロナ時代へ向け、多くの企業が少しずつ準備を進めています。
そんななか、リモートワークへの移行は、コロナ対策として国が推奨する仕事環境でもあるため、厚生料同省が「自宅等でテレワークを行う際の作業環境整備」を発表しました。
そこで今日は、沖縄の注文住宅で書斎スペースを設ける時にも参考になる、厚生労働省が推奨する環境整備について、詳しくお伝えします。
沖縄の注文住宅☆
書斎スペースに厚生労働省が推奨する環境
集中しやすい部屋
「事務所衛生基準規則」に基づき、厚生労働省が推奨するリモートワーク環境では、部屋の大きさや照明の明るさ、室温や湿度の他、イスや机環境、パソコン設定まで多岐に渡り記載されています。
ニーズが急増している沖縄の注文住宅で設ける書斎スペースにも、この環境を取り入れやすい間取りができれば、よりストレスフリーが実現するのではないでしょうか。
【 沖縄の注文住宅で造る書斎スペース☆集中しやすい部屋 】
① ワークスペースの広さは10m3以上の空間
… 事務所衛生基準規則第二条によると、「設備の占める容積を除き」とあります。床面積のみ考えるとして、10㎡は約6畳、坪数では3坪ほどですので、ちょっと狭い子ども部屋くらいの感覚ではないでしょうか。
② 室温17℃~28℃、相対湿度40%~70%
… 事務所衛生基準規則第五条によるものです。冷房(暖房)の風が直接当たらないことが条件で、微風環境が好まれます。
突然のコロナ禍により、早急に「一畳書斎スペース」を設ける家庭が急増していますが、厚生省が推奨する環境に沿うならば、少しストレスフルな環境と言えるのかもしれません。
家族の協力と良い環境が整うならば、狭い空間に無理やり書斎スペースを設けるよりは、リビングやベッドルームの一角に「書斎コーナー」を設置する方法も、検討に入れてみてはいかがでしょうか。
リモートワークでの「窓」の重要性
「一畳でもいいから作業スペースが欲しい!」と考える人々が多い昨今では、押し入れやウォークインクローゼットなどの収納スペースを改装して、小さな書斎スペースへリフォーム(リノベーション)をする例が増えています。
この時、注意したい要素が「換気」です。ついつい、窓のない環境でも納得しがちですが、換気設備が整ったプランニングをしてみてはいかがでしょうか。
【 沖縄の注文住宅で造る書斎スペース☆窓のポイント 】
① 換気設備
… 人が集中するためには、充分な酸素が不可欠であることも、ひとつにあります。外からの心地よい風が通る環境は、人をよりポジティブにもさせてくれるため、「窓」があると尚、良いです。
② 窓からの適切な自然光
… 小さなストレスでも積み重なると、意識していなくても大きな集中力欠如に繋がりますので、窓からの入射によってパソコン画面が「見にくい」と感じる時には、ブラインドやカーテンなど、早い段階での対策が必要です。
「オフィスと人の良い関係(岡村製作所)」によると、集中作業に入りやすい環境調査の結果、窓から見える景色は全体の50%と半分もの要素を占めています。
そのため、窓から見える景色まで注意を払いながら、沖縄の注文住宅設計では書斎スペースの位置を決めると良いかもしれません。
「明るさ」も作業効率を左右する
長くいる作業場では、人工的な電灯や照明が強く感じる方も多いです。広いオフィスとは違い、狭い空間では光の強さが積もり積もるなかで、頭痛に繋がるケースも少なくありません。
「電灯や照明に敏感だな」と自分で感じる時には、できるだけ自然光が入る環境を用意して、夜間や雨天時もより柔らかいLEDライトや、暖かなオレンジの間接照明などがおすすめです。
さらに厚生労働省では、「デスクライト」に関しても、下記のような記述があります。
【 沖縄の注文住宅で造る書斎スペース☆部屋の明るさ 】
★ 「机上は照度300ルクス以上とする」(引用:事務所衛生基準規則第10条)
→ 「300ルクス」はワット(W)で見ると、八畳間に30Wの蛍光灯を2本付けたほどの明るさです。事務所などの一般的な部屋の明るさでは、500Wほどですので、少し低めと言えるでしょうか。
パソコン環境については後の項で詳しくお伝えしますが、パソコンディスプレイ自体は照度500ルクス以下が推奨されています。
厚生労働省の推奨ではありませんが、沖縄の注文住宅では、書斎スペースの窓が南上方向から太陽光が入る間取りが人気です。
その理由として、ウィズコロナ時代のリモートワークに欠かすことができない「オンライン会議」が関係しています。「顔の映りが良く見えた」の感想が多いです。
パソコン画面の設定
パソコン作業で最も繊細なケアが必要になる要素は、「目」です。もともとパソコンなどの電子機器は「ブルーライト」と呼ばれる、人間の体や目に悪い光線を放っていますから、目が疲れやすく、頭痛の原因にもなります。
「根性で乗り切る!」と言う方もいますが、目の疲れは根性ではどうにもならないことも多いため、環境造りの時点から、目を労わる配慮が効果的です。
より作業効率を高めるため、厚生労働省では下記のようなパソコン画面設定を促しています。
【 沖縄の注文住宅で造る書斎スペース☆パソコン画面 】
★ 「情報機器作業における衛生管理のためのガイドライン」では、ストレスの少ないパソコン画面設定を推奨しています。内容は下記の通りです。
① ディスプレイの照度を500ルクス以下に設定する。(輝度・コントラストをストレスのない数値に調整する。)
② マウスはできるだけストレスの少ない、精度が高く操作しやすい機器を選ぶ。
③ ディスプレイとキーボードはそれぞれに位置調整ができるよう、分離できるタイプが良い。
ひどい頭痛で集中できなくなるケースはもちろん、ブルーライトと対しきれず、目を開けていられなくなったり、「流涙症」などになり眼科に行ってもすぐには完治せず、後々まで響くこともあります。
まずは、ブルーライトカットができるパソコン画面に貼るシートや、サングラスを使用して、目をケアしながらの作業がおすすめです。
作業デスクやイスの環境
リモートワークでは、時間を決めて仕事をしようとするものの、ついつい長時間労働になりがちです。通勤もないためにずっと同じ姿勢を保つことも多く、健康にも影響を及ぼし兼ねません。
そのため、「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」では、姿勢に関わるイスや机についてもさまざまな「ストレスフリー」を提案しています。
【 沖縄の注文住宅で造る書斎スペース☆デスクやイス 】
① 机環境
・ 作業に必要な物がストレスなく配置できる、充分な広さがある。
・ 高さの調節ができる机か、自分の体にあった机を選ぶ。
・ 長時間作業をしていても、脚が辛くならない広さがある。
② イス環境
・ 安定感があり、移動もしやすい。
・ 肘掛けがある。
・ 背もたれの傾きは、自由に調整できる。
・ 高さ調節ができる。
(出典:「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」)
このガイドラインでは、イスの選び方として、深く座り背もたれに背を付けた姿勢で、足裏がしっかりと床に付いた状態を良しとしています。
座って作業をするにあたり、パソコン画面と目の距離は、40cm以上を保つ作業環境も推奨されているので、座った状態での目の距離まで意識してください。
いかがでしたでしょうか、今日はコロナ禍により進んだリモートワークへの移行によって、厚生労働省が発表した「自宅等でテレワークを行う際の作業環境整備イメージ」の内容を、他の情報も加えながら、詳しくお伝えしました。
ただ、本文中で引用されている「事務所衛生基準規則」の文言からも分かるように、基本的にはオフィス作業に基づいた環境整備を、リモートワークに置き換えた形です。
そのため、部屋の広さや照明、窓の環境など、家庭ではなかなか思い通りには行かない部分もあるかもしれません。
より現実的な「コロナ時代の沖縄にワークスペース☆ABWで両立実現!」「コロナ時代の沖縄に急務の書斎☆実態調査!隣の家はどうしてる?」などの記事もあるので、コチラも併せて立ち寄ってみてください。
まとめ
厚生労働省が推奨する、リモートワークに適した作業環境
・設備を除いて30m3の広さがある
・室温17℃~28℃、相対湿度40%~70%
・換気設備があり、窓からの適切な自然光が入る
・机上は照度300ルクス以上
・ディスプレイの照度は500ルクス以下
・操作しやすいマウスを選ぶ
・位置調整がしやすいよう、ディスプレイとキーボードは分離
・ゆとりがある机環境を整える
・安定感があり、高さ調整がしやすいイスを揃える
・画面との視距離は40m以上を保つ
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