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2021.02.16注文住宅

ペアローンで注文住宅を建てる☆メリットとデメリット

ペアローンで注文住宅を建てる☆メリットとデメリット
夫婦共働きは一般的になった今、ペアローンを用いた注文住宅の資金計画が増えましたよね。「ペアローン」とは、注文住宅で組む住宅ローンを、夫婦二人の返済責任によって融資を受ける方法です。
 
住宅の購入は人生において最も高額な買い物ではないでしょうか。特に注文住宅は人気がありますが、ペアローンによる建築案件が多いように、建売住宅や分譲マンションと比べても、比較的割高になりやすい傾向にあります。
 
夫婦で借りられるペアローンで注文住宅を建てることにより、融資の幅が広がるため、より希望に見合ったマイホームが実現する点が魅力です。
 
そこで今回は、ペアローンで注文住宅を検討するご夫婦に役立つ、その仕組みや組む上でのメリットやデメリットをお伝えします。
 
共働き夫婦で資金計画を立てているご家庭など、どうぞ参考にしてください。
 

 

ペアローンで注文住宅を建てる☆
メリットとデメリット

 

ペアローンで注文住宅を建てる

ペアローンで注文住宅を建てる
ペアローンは今、注文住宅を建てる共働きのご夫婦に人気が高い住宅ローンの方法のひとつですが、この他にもいくつかの、夫婦が共に返済責任を負う制度はあります。
 
ここでは、ペアローン以外での夫婦で協力し合って融資を受ける方法を2点お伝えしますので、比較検討の材料としてください。
 

【 ペアローン以外の注文住宅の融資を夫婦で受ける方法 】
 
① 夫婦どちらかが保証人、もう一方が連帯保証人になる方法です。
 
→ 住宅ローンの名義や返済責任は夫婦のどちらかとなり、返済が滞った場合にもう一方に返済責任が生じます。
 
② 連帯債務という制度です。
 
→ 夫婦のどちらかが債務者、もう一方が連帯債務者となります。
 
※ 夫婦の収入に応じて返済金額はことなりますが、夫婦どちらも借り入れ全額に責任があるという仕組みです。

 

一方、これらとは大きく異なるのがペアローンで注文住宅を建てるパターンです。ペアローンは一つの住宅ローンに夫婦二人で加入するわけではありません。
 

【 ペアローンで注文住宅を建てる 】
 
☆ 夫婦それぞれ別の住宅ローンを組む方法が「ペアローン」です。
 
→ そのため、ペアローンで注文住宅を建てる場合、夫婦は各自の住宅ローンに対して返済の義務を負うことになります。

 

 

借入可能額が増える

借入可能額が増える
ペアローンを組んで注文住宅を建てる最大のメリットは、借入可能額が増えることではないでしょうか。夫婦それぞれ別の住宅ローンを組むペアローンで注文住宅を建てることで、借り入れの合計額を増やすことができます。
 

【 ペアローンで注文住宅を建てるメリット① 】
 
① 住宅ローンには収入基準があり、借り入れる額には制限がかかります。
 
→ しかし、二人で住宅ローンを組むことで一人では借り入れできない金額を借り入れられるのです。

 

理想の注文住宅が高額な場合は、「審査が通らなかった…」などの体験談もあるように、一人の年収では制限されてしまう可能性もあります。
 
そんな場合には、借入額を下げたり、前項でお伝えしたように金額によっては妻(もしくは夫)が保証人になる方法もありますが、夫婦共働きであれば、ペアローンを利用した注文住宅も検討してみてはいかがでしょうか。
 

 

夫婦で住宅ローン控除が受けられる

夫婦で住宅ローン控除が受けられる
ペアローンを組んで注文住宅を建てるメリットの二つ目は、夫婦それぞれで住宅ローン控除が受けられる点です。
 
多くの住宅ローンでは融資を受けた夫(若しくは妻)のみが住宅ローン控除を受けることができますが、そこには上限が設けられています。けれども、夫婦二人ともが住宅ローンを受けることで、より多くの控除が期待できる可能性が高いです。
 

【 ペアローンで注文住宅を建てるメリット② 】
 
② 新築で注文住宅を建てた際には、最大で10年間住宅ローン控除という制度を受けられます。これは住宅ローン残高の1%が控除されるという制度です。
 
☆ しかし、最大40万円という制限が設けられています。例えば…、
 
→ 借り入れの合計額が4000万円でも5000万円でも、最大控除額は40万円と変わらないのです。

 

しかしペアローンで注文住宅を建てることで、多くの控除を受けることができます。
 

【 ペアローンで注文住宅を建てるメリット②-2 】
 
☆ 夫婦それぞれの住宅ローンに控除が適用されるので、夫が3000万円、妻が2000万円借り入れ、合計の借入額が5000万円になった場合、下記のような計算です。
 
→ (夫は3000万円の1%で)30万円 + (妻は2000万円の1%で)20万円 = 合計50万円の控除を受けることができます。

 

一人の住宅ローンによる控除は上限が40万円ですから、夫婦でペアローンを組んで注文住宅を建てた際の控除額と比べると、10万円もの差が出てくる計算です。
 

 

諸経費が二倍かかる

諸経費が二倍かかる
たくさんのメリットがあるペアローンで注文住宅を建てる方法ですが、いくつかのデメリットも存在します。
 
このデメリットも踏まえた上で資金計画を立てないと、せっかく理想のマイホームを手に入れても、その後の暮らしが崩れてしまいやすくなるので、まずはどうぞ理解をしてから進めてください。
 

【 ペアローンで注文住宅を建てるデメリット① 】
 
① ペアローンを組んで注文住宅を建てるデメリットの一つは、諸経費が二倍かかってしまう点です。
 
→ 住宅ローンを組むためには、例えば下記のような諸経費が掛かります。
 
・ 印紙税
・ 登録免許税などの税金
・ 税理士に支払う報酬
 
…などなど。

 

これらは住宅ローンを組むにあたり、手続きの過程において発生する費用なので、夫婦それぞれが別の住宅ローンを組むペアローンでの注文住宅の場合、これらの額も二倍必要になると考えてください。
 

 

万が一の際に全額補償されない

万が一の際に全額補償されない
ペアローンを組んで注文住宅を建てるデメリットの二つ目は、万が一の時に借入額全額を補償してもらえない点です。
 
まず一般的な住宅ローンで夫(若しくは妻)が一人で住宅ローンを組んだ場合、万が一住宅ローンを組んだ夫(若しくは妻)が死亡した場合に、加入が義務付けられている「団体信用生命保険」という制度によって、住宅ローンの残高は完済されます。
 
ここでペアローンで注文住宅を建てる場合には、夫婦それぞれに割り当てられた金額を、それぞれに住宅ローンによる融資を受けている点が問題です。
 

【 ペアローンで注文住宅を建てるデメリット② 】
 
☆ 「ペアローン」での注文住宅は、夫婦それぞれが別の住宅ローンを組んでいる状態ですよね。
 
→ ですから、夫婦のどちらかが万が一に死亡した場合、完済されるのは死亡した一方のローンののみと考えてください。

 

そのため、もう一方が組んでいる住宅ローン分の補償はありません。
 
家庭内では子育てや家事から仕事まで、ひとりで担っていかなければならない負荷を背負うことにもなりますが、自分が組んでいる住宅ローンに関しては、返済する義務が残るので注意が必要です。
 
 

いかがでしたでしょうか、今回はペアローンを組んで注文住宅を建てるメリット・デメリットをお伝えしました。
 
ペアローンで注文住宅を建てる資金計画では、借入額を増やせるために、より理想に近いマイホームを実現できる便利な制度です。けれども一方で、当然借入金額は高くなりますので、返済面での余裕は半減します。
 
また、補償や経費の面で心配が残りますので、夫婦と相談した上で適切な住宅ローンを組んでください。
 
☆一般的なマイホームプランニングの資金計画については、別記事「沖縄注文住宅の資金計画☆予算オーバーにならないポイント」や「マイホーム資金計画☆計算方法とチェック項目一覧」などをご確認ください。
 
 

まとめ

ペアローンのメリットとデメリット

・ペアローンとは夫婦それぞれが別の住宅ローンを組む制度
・世帯全体の借入額が増える
・夫婦それぞれが住宅ローン控除を受けられる
・税金や報酬はどの経費は二倍になる
・万が一の際は片方のローンのみ補償される

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