COLUMN琉球アーバンホーム コラム
2021.07.01注文住宅
【沖縄の家づくり】モダンスタイルは直線的・硬質・光沢
沖縄の家づくりでは、モダンスタイルも人気が出てきました。特にマンションなどで人気が高いモダンスタイルの特徴は都会的でシャープなイメージです。
少し前に無駄な物を捨ててシンプルに生きる「断捨離(だんしゃり)」ブームや、必要最低限の暮らしを意味する「ミニマリスト」が広がった影響もあり、少し前には、沖縄でもミニマムな家としてシンプルスタイルのニーズが広がりました。
このシンプルスタイルをさらに都会的に、おしゃれに体現したのがモダンスタイルとも言えます。おしゃれでありながらシンプルな暮らしが実現するためです。
今回は、そんな沖縄の家でニーズが高まりつつある「モダンスタイル」についてお伝えします。
【沖縄の家づくり】
モダンスタイルは直線的・硬質・光沢
特にイタリアンモダンが人気
ひと口に「モダンスタイル」と言っても、シンプルスタイルのように「ごくシンプルに」突き詰めたデザインではなく、直線的で無駄がないながらも、色やディテールに遊び心があるため、その方向性にはさまざまなタイプがあります。
今日までに多用に広がっているため、数え上げればキリがないのですが、ここではいくつかのタイプに絞ってお伝えしていきますので参考にしてください。
【 沖縄の家づくり☆モダンスタイルのタイプ 】
(1)ナチュラルモダン
…モダンスタイルの多くは直線的で都会的なのですが、ナチュラルモダンは直線的でフラットながら素材に木材を多用して緑をアクセントにして、洗練されたナチュラルスタイルを実現しています。
(2)ミッドセンチュリーモダン
…とても個性的なスタイルながら「モダンスタイル」の代表的なタイプです。いわゆる「デザイナーズ」と呼ばれるような家具や、50’Sのアメリカをイメージさせる個性的な家具が特徴的です。
(3)アジアンモダン
…沖縄では若い女性層に人気で、いわゆる平屋の外人住宅と相性が良いです。家具のフォルムはシャープ&フラットながら、ソファーなどに仕様するファブリックをビビットな色(パープルやピンクなど)を合わせます。
(4)北欧モダン
…北欧モダンは寒い北欧のインテリアをミニマムに仕上げたイメージが特徴で、飾りは省き、家具は都会的でありながら、色味は濃い茶色の木目など深みのある色、ソファーなどはヴィンテージ風で仕上げます。
(5)イタリアンモダン
…沖縄の家のみならず全国的にも人気が高いモダンスタイルです。モノトーンやグレーを基調に70’Sのイタリアらしいビビットな赤や黄色、青などをラグやソファーで刺し色にします。プラスティック製のアイテムを多く取り入れるのも特徴的です。
などなど、他にも数多くのモダンスタイルタイプがありますが、全てに共通しているのは、近代的で都会的なイメージと言えます。
都会的なイメージを出すには
近代的で都会的なイメージを作り上げるキーワードは、シャープ・直線的・フラット・人工的な曲線、です。
また、ガラスやコンクリート、光沢のあるスチールなどの無機質・硬質・無彩色を意識して作り上げて行くことになります。
では、インテリアを創り出す4つの要素に分けて解説していきますので、参考にしてください。
【 沖縄の家づくり☆モダンスタイルを創り出す4つの要素 】
(1) カラー
…前述したように「無彩色」にアクセントがポイントです。コンクリートのグレーの他、メタリックカラーもモダンスタイルを演出します。アクセントとなる差し色は、よりモダンに近づければ近づけるほど、ビビットな鮮やかさが決め手です。
(2) マテリアル
…コンクリート、ガラス、スチールなどの無機質・硬質な素材と相性が良いですが、木材を取り入れるなら木目を塗りつぶしたり、シンプルな木目を選んでください。
ファブリックは近未来的な素材を選びます。細かな織や緻密さを選ぶとベストです。
(3) テクスチャー
…クールなイメージを意識した光沢感のある均一的なテクスチャー。硬質感が出る素材選びがポイントですが、モダンスタイルでは重厚的なタイプも反対にカジュアルなタイプも似合います。
(4) フォルム
…シンプルスタイルの派生でもあるモダンスタイルでは、飾りを極力省いたシンプルなラインが定番です。人工的・規則的なラインであること、直線的なシャープなデザインを選んでみてください。
無機質な無地の素材が多いのですが、柄を取り入れるのであればストライプと相性が良いです。硬質でスチールなどの光沢を感じる質感を取り入れて、重心は高いデザインがモダンスタイルを演出します。
それぞれのスタイルの作り方
実は、モダンスタイルで統一しようとするならば、そのスタイルを得意とするデザイナーズ家具を多く取り入れることで成立します。
【 沖縄の家づくり☆アメリカンモダンの創り方 】
★ 特にミッドセンチュリーモダンやアメリカンモダンなどは、名前の通り1950年代アメリカを彷彿とさせるリバイバル家具です。
→ 家具ブランドで言えば、knoll(ノル)やHermanMiller(ハーマンミラー)などを挙げることができるのではないでしょうか。
ミッドセンチュリーモダン・アメリカンモダンの場合、モダンスタイルながらプラスティック素材や合板などを多用するのが特徴的です。
knoll(ノル)やHermanmiller(ハーマンミラー)の家具類は、カジュアルなうえにデザインとして完成しているので、多少込み合って家具を並べてもミッドセンチュリースタイルとして成立します。
【 沖縄の家づくり☆モダンスタイルを演出する家具類 】
★ この他、機能的で土台を細く、重心を高くしたようなバランスが秀逸なフォルムもモダンスタイルの特徴です。
→ 特に沖縄の家づくりで人気が高いイタリアンモダンを創り出すなら、下記のような家具ブランドがひと役買ってくれます。
・アイリーングレイ…人気の家具はサイドテーブル「アジャスタテーブル」など。
・ル・コルビュジエ…足が硬質な金属パイプでデザインされた「LC6テーブル」の他、「LC1スリングチェア」や、パイプフレームが機能的な曲線を創っている「LC4パイプイス」などが似合います。
・ピエール・ジャンヌレ…「LC2ソファ」(一人掛けソファ)や「LC3ソファ」(二人掛けソファなどが人気です。
沖縄の家づくりではイタリアンモダンの人気が高いため、イスなどの家具を利用して、ビビットな赤や緑、パープルなどの色合いをアクセントに差し込む傾向にあります。
けれどもクールモダンやシンプルモダンになると、白やグレー基調の静かなデザインです。壁もフラットな白やコンクリートの打ちっぱなしなどを取り入れることが多いです。
一方、沖縄の家造りでは、すっきりとした木目に加工した、ウォールナットの床や壁を取り入れたりもします。
いかがでしたでしょうか、今回は最近の沖縄の家づくりで多く取り入れられるモダンスタイルについてお伝えしました。
温かな色味をこのむ沖縄の家づくりでは、モダンスタイルながら温かみのある質感を取り入れるイタリアンモダンやナチュラルモダンが人気です。
特にイタリアンモダンと相性の良い家具には、建築家D・チッパーフィールド氏によるデザインソファなど、著名な建築家が手掛ける、存在感の大きな家具類も数多くあるため、「この家具に合わせてイタリアンモダンにする」ケースも多いです。
いずれにしてもイタリアンモダンの沖縄の家づくりであれば、差し色はビビットカラー、そしてベースは無彩色です。全体的にスッキリと仕上げてください。
★ 快適さとおしゃれな沖縄の家づくりの両立のコツは別記事「便利に暮らす沖縄の注文住宅☆オシャレと快適を両立するポイント」などでお伝えしています。
まとめ
モダンスタイルを創るポイント
・モダンスタイルには多くのタイプがある
・硬質、フラット、無機質、直線的、人工的
・それぞれのタイプを演出する家具ブランドがある
・差し色をするならビビットカラー
・木目を取り入れるならフラットな木目を選ぶ
・機能的、重心を高くした緊張感のあるデザイン
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