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COLUMN琉球アーバンホーム コラム

2021.08.10注文住宅

【沖縄の家】修理費は何年後にどれくらい掛かる?(建築編)

【沖縄の家】修理費は何年後にどれくらい掛かる?(建築編)
マイホームは沖縄で家を建てた時点で達成感がありますが、実際には引っ越した後からが本番です。せっかく沖縄で家を建てたなら、少しでも耐久年数を超えて、生涯寿命(解体するまでの寿命)を延ばしたいですよね。
 
そのためには沖縄で家を建てる当初から、竣工後のメンテナンススケジュールまでを見据えたプランニングが不可欠です。
 
沖縄の家を少しでも長持ちさせるには、定期的な点検大小の修理修繕をこまめに丁寧にこなさなければなりません。そのためにはコストも掛かります。
 
そこで今回は、沖縄の家を少しでも長持ちさせるために立てたいメンテナンススケジュールに役立つ、それぞれの資材に合わせた修繕時期修繕コストの目安をお伝えします。どうぞ参考にしてください。
 

 

【沖縄の家】
修理費は何年後にどれくらい掛かる?(建築編)

 

 

屋根のメンテナンス

屋根材にはコロニアルガルバリウム鋼板などがありますが、それぞれの資材によってメンテナンス契約や掛かるコストの目安は異なります。
 
また、屋根には雨桶が設けられている沖縄の家は多いですよね。雨桶は塩ビで作られたものが多いですが、コチラもこまめなメンテナンスが必要です。
 
ここでは、竣工後30年までのメンテナンススケジュールを見て行きます。
 

【 沖縄の家メンテナンス☆コロニアル 】
 
(1) コロニアル … 丁寧にメンテナンスを行うとガルバリウム鋼板の寿命は30年にもなります。屋根材のメンテナンスは定期検査の他、主に表面塗装です。
 
・10年ごとの表面塗装 → 1回のコスト目安約40万円として、10年目・20年目の2回に表面塗装を施します。30年目となる3回目は葺き替えを検討するケースが多いです。葺き替えのコスト目安は約130万円前後とします。
 
→ 40万円×2回(10年目・20年目)+130万円(30年目) = 210万円

 

コロニアルは今、沖縄の家では最も一般的な屋根材ではないでしょうか。近年ではガルバリウム鋼板も出回り始めましたが、平成29年度時点では、住宅金融支援機構の調査では木造戸建ての32.7%を占めています。
 
一般的には「スレート」で知られていますよね。正確には違うのですが、スレート=コロニアルと認識している人々も多いようです。
 
価格帯の高い日本瓦などと比べて耐久年数などは低い傾向にありますが(20年~30年)、初期費用(建築コスト)を抑えることができます。(コロニアルが1㎡当たり4,000円が市場相場ですが、日本瓦は8,000円です。)
 
そして近年広がり始めた屋根材がガルバリウム鋼板となり、コロニアルよりも耐久年数は長い傾向にあります。
 

【 沖縄の家メンテナンス☆ガルバリウム鋼板 】
 
(2) ガルバリウム鋼板 … メンテナンスはコロニアルと比べ間隔が広くても大丈夫です。平均的には最初は20年目、2回目のメンテナンスは35年目に表面塗装を行う沖縄の家が多い傾向にあります。
 
・20年目・35年目の表面塗装 → 1回のコストが40万円として2回、次回は50年後ですが、この時期には葺き替え(約130万円が目安)をする沖縄の家がほとんどです。
 
→ 40万円×2回(20年目・35年目)+130万円(50年目) = 210万円

 

沖縄の家のメンテナンスコストはコロニアルもガルバリウム鋼板も同じ範囲内ですが、ガルバリウム鋼板は耐久年数が高く丈夫なため、同じコストで50年持ちます。
 
ただし初期費用はコロニアルが4,000円/㎡であるのに対し、ガルバリウム鋼板は6,000円/㎡が平均的な目安です。
 

 

外壁のメンテナンス

沖縄の家の外装材は屋根材にも使われるガルバリウム鋼板が注目されていますが、昔からシェアの広いサイディングの他、沖縄の家ではモルタル吹き付け壁装も多い傾向にあります。
 
また外壁にはコーキング目地が不可欠です。10年ごとを目安に定期的な打ち替えを行ってください。
 

【 沖縄の家メンテナンス☆外壁 】
 
(1) サイディング … サイディングは15年に一度のメンテナンス(表面塗装)として、耐久年数は一般的に30年ですので、30年目には貼り替えをおすすめします。外壁の表面塗装の目安が80万円、貼り替えは多めに見積もり180万円です。
 
→ 80万円(15年目)+180万円(30年目) = 260万円
 
(2) モルタル吹き付け壁装 … モルタルのメンテナンススケジュールもサイディングと同じですが、モルタルは壁材としてサイディングよりも高いので(約380万円ほど)、貼り替えにコストが掛かります。
 
→ 80万円(15年目)+380万円(30年目) = 460万円
 
(3) ガルバリウム鋼板 … ガルバリウム鋼板は初期費用としては高いですが、その分耐久年数は長いです。50年を目安としてメンテナンス(表面塗装)は20年~25年ごとに行うスケジュールが一般的です。寿命となった50年後の貼り替え目安は約300万円とします。
 
→ 80万円(20年~25年目)+300万円(50年目) = 380万円

 

コーキング(目地)ですが、10年ごとの打ち替えが理想的なメンテナンススケジュールです。1回の打ち替えコストの目安は約30万円ほどなので、30年では90万円、ガルバリウム鋼板などで50年の耐久年数であれば150万円のメンテナンスコストが掛かることになります。
 
※ただし、ガルバリウム鋼板はそもそも耐久年数が高い点も考慮してください。
 

 

内部のメンテナンス

沖縄の家内部で必要な箇所と言えば、壁・天井・床ですよね。壁や天井はクロスと塗り壁、床は一般的にはコストを抑えた複合フローリングですが、こだわりがある沖縄の家では無垢の床材を採用した無垢フローリングも見られます。
 
壁材もクロスの方が初期費用は抑えることができますが(和紙など、クロスの内容にもよる)、沖縄の家では漆喰壁なども人気です。
 
どちらもタイミングとしては10年ごとの点検・修繕や補修が一般的です。
 

【 沖縄の家メンテナンス☆内部 】
 
(1) 壁・天井 → クロスと塗り壁がありますが、どちらも10年ごとの点検・補修や修繕が一般的です。その時々の点検時に補修箇所が見つかれば、その時点で直してください。
 
(2) 床
 
● 複合フローリング … 10年ごとの表面コーティング剤の塗布によるメンテナンスです。表面コーティングコストの目安は10万円ですが、30年前後が寿命の目安ですので30年後には貼り替えを行うとします。(複合フローリングでは㎡につき1万円の貼り替えコストが目安です。)
 
→ 10万円×2回(10年目・20年目)+100万円(1万円×100㎡) = 120万円 
 
※ 2018年度フラット35調べによると、全国的な床面積の平均は126.8㎡ですので、100㎡として算出しました。

 

無垢フローリングの場合は耐久年数が長いので、多くはこまめなメンテナンスを10年ごとに行います。オイル塗り(約10万円が目安)、30年ごとにはサイディング+オイル塗り(約30万円が目安)の補修のスケジュールが一般的な傾向です。
 
そのため、30年で考えると10万円×2回(10年目・20年目)+30万円=50万円となりますので、初期費用は高いもののメンテナンス費用や耐久年数まで考慮した時、建築コストに余裕があれば検討したい資材とも言えます。
 

 

その他、シロアリ対策など

特に高温多湿の沖縄の家ではシロアリ対策は欠かすことができません。そのため、ひと昔前まではコンクリート造りの沖縄の家が主流でしたが、最近ではシロアリ対策技術が向上したことを受け、より安く沖縄で家を建てることができる木造住宅が注目されるようになりました。
 
ただ、住み始めてからもシロアリ対策効果を持続できるよう、コチラも定期的なメンテナンスが不可欠です。
 

【 沖縄の家メンテナンス☆シロアリ対策 】
 
★ 多くの沖縄の家でのシロアリ対策は薬剤塗布ですが、その効果を持続させるためには、定期的な薬剤塗布をしなければなりません。理想は5年ごとの防蟻処理(1回の目安が約18万円)、これをずっと続けます。
 
→ 30年として算出すると、18万円×6回(5年目・10年目・15年目・20年目・25年目・30年目) = 108万円です。

 

また、毎年の台風と湿気の多い沖縄では、外に付けるウッドデッキも腐朽を避けるための定期的なメンテナンスをおすすめします。主なメンテナンスは表面にコーティングを施す塗装(1回の目安が10万円~)ですが、コチラも5年ごとのコーティングが理想的です。
 
そのため、10万円×6回(5年目・10年目・15年目・20年目・25年目・30年目) として、60万円を目安としてください。
 

 

美しさを保つ

以上が主な沖縄の家のメンテナンスですが、最後に何十年経った沖縄の家でもコギレイで清潔に暮らしたいですよね。躯体は丈夫でも住み心地が良くなければ、住み替えを考えるのも当然です。
 
ただ最近では、ハウスクリーニング業者も増え、沖縄の家を丸ごと掃除してくれるサービスが増えました。
 

【 沖縄の家メンテナンス☆クリーニング 】
 
★ 特に沖縄では家を一棟丸ごと貸し出す、貸し切り系民泊も増え、沖縄の家一棟丸ごとクリーニングメニューを良く見掛けます。
 
→ 一例では、在宅の沖縄の家2LDK~4LDKで、約8万円~15万円前後が目安です。

 

10年ごとのハウスクリーニングがコギレイな家を保つ目安ですので、検討してみてはいかがでしょうか。
 

 
いかがでしたでしょうか、今回は沖縄の家のメンテナンススケジュールと、それぞれのメンテナンスに掛かるコストの目安をお伝えしました。
 
沖縄の家の耐久年数を超えた生涯寿命を延ばすためには、竣工当初から計画した、定期的なメンテナンスとその都度都度の修理修繕がポイントです。けれども、それぞれにまとまったコストが掛かりますよね。
 
分譲マンションか戸建てかを比較するひとつとして、「分譲マンションは修繕積立金や管理費が毎月掛かるが、戸建ては掛からない」と言いますが、実際のメンテナンススケジュールを見てみると、戸建てだからこそ、自分達で修繕積立金を毎月積み立てて行く必要があります。
 
★ LCC(ライフサイクルコスト)に関しては「【沖縄の注文住宅】維持費+修理費×30年で2,000万円」や「【沖縄の家】修理費は何年後にどれくらい掛かる?(設備編)」などでもお伝えしていますので、コチラも併せてご参照ください。
 

 
まとめ

沖縄の家のメンテナンスとコストの目安

・屋根は30年~50年で210万円が目安
・外壁は30年~50年で260万円~460万円が目安
・内装は30年~50年で120万円+αが目安
・シロアリ対策は30年で108万円が目安
・ウッドデッキなどは30年で60万円が目安
・ハウスクリーニングも利用すると快適
・ハウスクリーニングは1回8万円~15万円が目安

 

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