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COLUMN琉球アーバンホーム コラム

2019.12.27注文住宅

沖縄の借地でマイホーム☆土地代を7~9割抑える方法

沖縄の借地でマイホーム☆土地代を7~9割抑える方法
沖縄でも借地を借りてマイホームを建てるケースがありますよね。
 
最近は金融緩和によって「土地バブル」とも言われるほど、地代が高くなった沖縄では、借地を利用することで、初期費用を各段に抑える方も増えました。
 
土地を借りるにはさまざまな形態がありますが、沖縄に限らず一般的な借地権は、「定期借地権」です。
 
土地を購入せずに借りることで、初期費用を抑えて建てられるなら、「マイホームが実現できる!」と言う方も多いですよね。
 
そこで今日は、沖縄でも増えた「借地のマイホーム」で、各段に初期費用を抑える方法をお伝えします。
 

 

沖縄の借地でマイホーム☆
土地代を7~9割抑える方法

 

土地購入と借地、コストを比較


地代の高い今の沖縄では、借地によって初期費用が時には9割も抑えられると助かりますよね。
 
土地購入をすると土地代金を支払いますが、沖縄で借地を選択すると、保証金や権利金の支払いを行います。けれども、購入後は毎月「地代」を支払うことになります。
 
「毎月地代を払うのか…」となるところですが、一方で土地購入をして所有権を得た場合には、地代は掛かりませんが固定資産税や都市計画税などの支払いがあることも注意して、比較検討をしてください。
 

【 沖縄で借地にマイホーム☆購入か借地か比較検討 】
 
★ 土地を購入した場合
 
① 初期費用 … 土地費用 = 全額の10割
 
② 購入後 … 毎年の固定資産税 + 毎年の都市計画税
 
★ 土地を借地にした場合
 
① 初期費用 … 保証金や権利金 = 土地価格の1割~3割
 
② 購入後 … 地代 = 固定資産税+都市計画税の3倍~5倍程度(※)

 
…このようになりますが、地代はその土地によって違いますので目安となり、その時代時代によって税金の変動に合わせるなどしながら、変更するケースがほとんどです。
 
ここで「保証金」もしくは「権利金」と書きましたが、それぞれの違いが分からない方も多いですよね。このどちらかの名目で初期費用を支払います。
 

【 沖縄で借地にマイホーム☆保証金と権利金 】
 
★ 保証金と権利金の主な違いは、契約満了時に返還されるか否か…、です。
 
① 保証金 … コチラは契約満了時に返還されるため、借りた側としては嬉しい契約ではないでしょうか。
 
② 権利金 … 権利金として支払いをすると、契約満了時にも返還はされません。ただし、保証金よりは割安になるケースが多いです。

 
初期費用を抑えるか、契約満了時の返還を優先するか…、の選択ですよね。保証金の目安としては土地価格の1割~3割ですので、権利金はそれよりも安い料金となります。
 

 

沖縄でもできる「借地権」の種類


一般的にマイホームを建てる時には、土地と家を購入しますよね。この他、相続などで土地を得ることがありますが、この時も土地の所有者です。
 
このように土地を購入(相続など)すると、その土地の「所有権」を得ることになりますが、もうひとつ、土地の権利には「借地権」があります。
 
「借地権」は「所有権」とは違い、「土地を借りることができる権利」です。そして、この「借地権」のなかでも、いくつかの種類に分かれます。
 

【 沖縄で借地にマイホーム☆借地の種類① 】
 
① 地上権 … よくドラマなどで「地上げ屋」などの言葉が出てきますよね。これは、その土地を専用として使用できる権利です。
 
・ 所有権に近い「物権」で、後々買い取る権利もあります。
 
・ 地上権の登記を済ませれば、所有者の意志に関わらず地上権の譲渡や転売も可能な上、担保にもなるため、限りなく所有権に近いです。
 
・ 所有権に近いために、一部の5割分は相続税の対象にもなります。
 
★ 地上権は個人のマイホームではほとんど見られず、分譲マンションなどに多い借地の形態で、最初に掛かる金額は土地本来の価格の半分…、5割ほどが目安です。

 
…こちらの「地上権」については、一般的なマイホーム建築では、ほとんど利用しません。以下の「定期借地権」をほとんどのマイホームで利用します。
 

② 定期借地権 … こちらが個人の借地に最も多い形態で、地上権とは大幅に権利が異なります。
 
・ 「物権」ではなく「債権」として扱われ、後々の買い取りは、土地の所有者が希望しているなど、特別なケースに限り可能です。
 
・ 地上権とは違い、借地権を転売したい時には、土地の所有者から承諾を得なければなりません。(事情があれば裁判所に申し出、許可をもらうケースもあります。)
 
・ 賃料を払う形態なので所有物ではなく、相続の対象にはならないため、相続税も掛かりません。
 
★ 借地権(賃借権)で掛かる初期費用は、本来の土地価格の3割以下が目安です。なかには1割程度で借りることができる土地もあります。

 
…以上が沖縄でも注目される借地権の大きな枠組みですが、マイホーム建築で利用する「定期借地権」のなかでも、いくつかの種類が見受けられます。
 

 

「定期借地権」の種類


沖縄でも見られる「定期借地権」には、大まかに2種類の形態があり、また、定期借地権ではなく、「普通借地権」を利用するケースもありました。
 

【 沖縄で借地にマイホーム☆定期借地権の2つの形態 】
 
① 一般定期借地権 … この形態が最も一般的ですが、他の形態との大きな違いは、契約した一定年数を経過した後、「更地にして」返還する条件です。
 
… ただし契約年数は50年以上100年まで可能で、一夫婦が一生を過ごすには充分な年月と言えます。

 
基本的には契約更新はされない形態ですが、土地の所有者が許可する場合には、合意の元、再契約を行います。
 
沖縄の一般定期借地権では、契約は公正証書などを用いるのが基本です。
 

② 建物譲渡特約付き借地権 … 基本的には定期借地権の条件と同じですが、一点だけ、「土地は更地にせず」建物が建ったままで返還します。
 
… この借地権の契約年数は、30年以上とされ、一般定期借地権よりも比較的短い契約年数が多いです。

 
一般定期借地権と同じく、契約年数が満期になった場合、基本的には更新はされませんが、賃貸契約などの形での更新ケースが多く見受けられます。
 
契約方法に制限は特にありません。そのため公正証書などを用いなくても良いケースが多いです。
 

 

「普通借地権」とは


このような定期借地権(一般定期借地権や建物譲渡特約付き借地権)などは、最初に地代の1割~3割を支払い、その後は継続的に地代を払う「賃借権」です。
 
「賃借権」は「地上権」とは、契約内容も条件も全く違うことが分かります。
 
そして前項で少し触れたように、この「賃借権」にはもうひとつ、沖縄でも見られる「普通借地権」と言う形態もあります。
 

【 沖縄で借地にマイホーム☆「普通借地権」 】
 
★ 「普通借地権」の大きな違いは、契約更新の条件です。他の2つの形態(一般定期借地権・建物譲渡特約付き借地権)では、基本的に再契約はできません。(できても、土地の所有者の意向いかんです。)
 
けれども、沖縄で「普通借地権」の形態の契約をすると、土地の所有者ではなく、借りる側の「借地人」が希望をする限り、更新が可能です。
 
… しかも契約を満了したら、土地を更地にする必要がないばかりか、残した建物の買い取りまで請求できます。

 
沖縄でもなかなか「普通借地権」で借りられる土地は、他の形態と比べて少ないですが、普通借地権で借地ができれば、何かと嬉しい条件が多いです。
 
ただし、前項でお伝えしたように、沖縄で定期借地権(一般的借地権など)を利用した場合には、契約年数は50年以上など長期ですが、普通借地権の場合には、最初に20年契約を行う形態が多いです。
 
その後は10年毎の更新の形態が多く見受けられます。
 
 

いかがでしたでしょうか、今日は沖縄で借地にマイホームを建てる選択肢と共に、土地購入をした場合との料金比較や、さまざまな借地契約の種類についてお伝えしました。
 
感覚としては分譲マンションと似ているでしょうか…。沖縄で借地にマイホームを建てると、家自体は所有物となり、土地は借地で所有物にはなりません。(定期借地権の場合)
 
定期借地権の期間を満了した時、本文中でもお伝えしたように、本来は土地の売買は出来ないとされるのですが、最近では満了時の買い取り制度を設けている土地も現れ、より借り入れ側には嬉しい形態が増えてきました。
 
「高いからマイホームはムリ」と諦める前に、一度ど沖縄でも借地にマイホームを建てるケースとして、予算を立ててみてはいかがでしょうか。
 

まとめ

マイホームを建てるための「借地」の種類

・借地なら土地価格の1割~3割の初期費用
・初期費用は保証金か権利金
・保証金は契約満了時に返還される
・権利金は満了時に返還されないが、割安
・購入後は地代を払う
・一般的な定期借地権では担保にはならない
・契約満了後、更地にする「一般定期借地権」
・契約満了後、建物も引き渡す「建物譲渡特約付き借地権」
・借地側が望む限り契約が更新される「普通借地権」もある
・普通借地権では、満了時に建物の買い取りを請求できる

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