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2020.03.19注文住宅

沖縄の住宅ローン「変動金利」☆リスクを知る基礎知識

沖縄の住宅ローン「変動金利」☆リスクを知る基礎知識
今沖縄では、住宅ローンに変動金利を選ぶ方も多いですよね。「金利」はお金を融資する時の「利息」です。この金利が上がると、当然ですが返済総額も上がります。
 
住宅ローンは35年…、商品によっては50年など、人生の半分とも言える長い年数を掛けて返済しますから、この金利が返済期間の全期間に渡り決まっている「固定金利」だと安心ですよね。
 
けれども実際に沖縄の住宅ローン選びでは、今、変動金利の金利が低いため魅力的で、実際に人気も高くなっています。
 
沖縄で住宅ローンに変動金利を選ぶ時のポイントは、「変動金利」の金利の決まり方などの知識を得て、金利上昇リスクを理解して決断し、対策を立てておくことです。
 
そこで今日は、沖縄で住宅ローンに変動金利を選ぶなら、契約前に理解しておきたい、基礎知識をお伝えします。
 

 

沖縄の住宅ローン「変動金利」☆
リスクを知る基礎知識

 

民間金融機関の金利表示が分かりにくい!


基本的なことですが、「金利」は融資をする金融機関側の利益です。(お金であっても、商店街のお店と同じように、利益を乗せて融資をすることで、経営が成り立ちます。)
 
ただ、そもそも沖縄で住宅ローンに変動金利を比較検討しようと思っても、「金利の表示方法や複雑で理解できない!」と言う声も少なくありません。
 
これは多くの民間金融機関で、金利の表示方法が「標準金利」と「引き下げ幅」で表されているためではないでしょうか。
 

【 沖縄住宅ローン「変動金利」☆「標準金利」と「引き下げ値」 】
 
① 標準金利 … いわゆる「定価」です。この標準金利は比較的長期間に渡り、あまり変化することはありません。
 
→ 一例として、某民間金融機関では10年以上、この標準金利を採用しています。
 
② 引き下げ値 … いわゆる「値引き」です。多くの民間金融機関では、この引き下げ値をコントロールしています。

 

…住宅ローン契約時には、「標準金利-引き下げ値」で金利が決定します。そして「変動金利」で上下するのは「標準金利」です。
 
少しややこしくなりましたので、一例を取って説明します。
 

【 沖縄住宅ローン「変動金利」☆金利変動時の例 】
 
① 2020年3月に「標準金利3%」「引き下げ値2%」で融資を受けた場合…(分かりやすく、区切りの良い数字で表しています。)
 
→ 契約時の金利は、「標準金利3%ー引き下げ値2%=1%」です。
 
② 2030年3月に、標準金利が1%上がった場合…、
 
→ 変更後の金利は、「(標準金利3%+1%)-引き下げ値2%=2%」となります。

 

ちなみに、2020年以前の2015年に「標準金利3%」で同じながらも「引き下げ値1%」で契約をした家庭では、引き下げ値は変わらず固定していますので、計算が変わります。
 
契約時は2020年になっても変わらず「標準金利3%-引き下げ値1%=2%」の契約のままですが、2030年3月に標準金利が1%が上がった時には、「(標準金利3%+1%)-1%=3%」です。 
 

 

金利変動の指標、「短期プライムレート」


住宅ローンの「金利」の変動は「短期プライムレート」により変動する流れがあります。
 
(ただし、今はほとんどの金融機関で短期プライムレートと同じように変動しますが、本来は「必ず」倣わなければならない決まり事ではありません。)
 
この「短期プライムレート」を一部では「短プラ」と略して称されてきました。
 

【 沖縄住宅ローン「変動金利」☆短期プライムレートとは 】
 
★ 全ての融資金利の「指標」とも言える存在で、民間金融機関が下記のような条件に当てはまる融資に対して決める、最優遇貸出金利です。
 
・ 優良企業であること
・ 貸出期間が1年以内であること
 
…などなどが挙げられます。

 

またこの短期プライムレートは、実は日本銀行が行う短期政策金利に、非常に大きく影響を受けています。
 
日本銀行は全国の民間金融機関へお金を融資しますよね。この時、当然ですが国であっても金利を乗せて融資を行います。この時(日本銀行→民間金融機関)の金利が、「短期政策金利」です。
 

【 沖縄住宅ローン「変動金利」☆短期政策金利 】
 
★ この短期政策金利が下がれば、民間金融機関の「指標」でもある短期プライムレートは下がる傾向にあり、反対に短期政策金利が上がれば、短期プライムレートも同幅で上がります。
 
※ …と言うよりも、日本銀行は「意図的に短期政策金利をコントロールして、民間金融機関の短期プライムレートを誘導している」と表現した方が適切です。

 

 

現在の金利は「底値」


このように、日本銀行は短期政策金利によって、民間金融機関の金利をコントロールしてきましたが、実は2013年4月以降、変化が起きています。
 

【 沖縄住宅ローン「変動金利」☆2013年以降の「変化」 】
 
★ 日本銀行は2013年4月に短期金融金利を0%に下げ、さらに2016年には-0.1%へ下げました。けれども、短期プライムレートは2008年のリーマンショック以降、下がっている様子はありません
 
① 2008年9月(リーマンショック) 
 
・ 短期政策金利を0.5% → 0.1%へ引き下げ
・ 短期プライムレート1.9%→1.5%まで引き下げ
 
② 2013年4月
 
・ 短期政策金利を0.1%→0.0%へ引き下げ
・ 短期プライムレートは変わらず1.5%
 
③ 2016年1月
 
・ 短期政策金利を0.0% → -0.1%まで引き下げ
・ 短期プライムレートは変わらず1.5%

 

…この流れのなかで見えるのは、1.5%が短期プライムレートは、これ以上下げることができない…、と言うことです。
 
短期プライムレートは下がるところまで下がっているので、借りる側としては、今現在(2020年3月)は、金利が底値で借りやすいとも言えます。
 

 

「変動金利」は「貸す側」の先導


…とは言え「変動金利」の住宅ローンですので、今後金利が上がれば、その分返済にも影響が出てきます。ここが変動金利型住宅ローンの最大のリスクであり、不安要素ですよね。
 
なかには未来を読むように「金利は当分下がらない」と唱える声もありますが、占いも必ずしも当たらないように、未来は誰にも分かりません。ましてや住宅ローンは35年が最長で、人生を掛けた借り入れです。
 

【 沖縄住宅ローン「変動金利」☆金利の変動 】
 
★ 金利が変動する理由としては、下記の2つの可能性があります。
 
① 日本銀行の短期金融政策による変化
② 民間金融機関の決断による変化

 

…今現在は各金融機関の金利競争により、お互いにそんなに金利を上げることはありませんが、実は民間金融機関は自分達の判断で金利を上げることも出来るし、下げることも出来る…、とも考えられます。
 
このリスクを理解しながら、変動金利の住宅ローンを選ぶだけでも、いざと言う時の対応はしやすいです。
 
 

いかがでしたでしょうか、今日は沖縄住宅ローンの「変動金利」型について、変動する金利の決まり方や、契約するならリスクを理解するために知っておきたい、基礎知識をお伝えしました。
 
ただ変動金利の仕組みを理解しても、いざ金利が上がった時のリスクや対応を考えると、不安を感じる方も多いですよね。
 
実際に沖縄で住宅ローンの変動金利型を契約する場合の「リスク」とその対応については、別記事「沖縄住宅ローンの変動金利☆リスクヘッジ5つの基礎知識」でお伝えしています。
 
 

まとめ

変動金利の基礎知識

・標準金利-引き下げ値で契約時の金利が分かる
・金利は「短期プライムレート」が基準
・短期プライムレートは優良企業への1年以内の融資金利
・短期プライムレートは短期政策金利の影響を受ける
・2013年以降、短期プライムレートは底値
・借り手としては低い金利で借りることができる(2020年3月)
・変動金利は短期金融政策の他、銀行の決断でも決まる

 

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