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COLUMN琉球アーバンホーム コラム

2021.03.04木造住宅

沖縄の木造住宅は台風に耐えられる?強い家づくりと注意点

沖縄の木造住宅は台風に耐えられる?強い家づくりと注意点
その昔の沖縄では、木造住宅は「大型台風に弱い」として避けられる傾向にありました。そのため沖縄では木造住宅に代わり、台風対策にも安心できるとして、RC(コンクリート)住宅が信頼されてきた歴史があります。
 
もちろんRC(コンクリート)住宅も丈夫な家のひとつですが、だからと言って現代は沖縄ならではの湿気の多い気候や、毎年大型台風が来る環境も踏まえ、技術も進んできました。沖縄では木造住宅が特別に台風に弱いと避けられるものでもありません。
 
一方で重要文化財でもある中村家は沖縄でも歴史的な木造住宅ですが、毎年の台風にもびくともせず、今も残っています。
 
そう考えると沖縄でも現代の木造住宅は台風対策として、扱う木材や構造、技術を賢く選ぶことで、充分に耐えることができるし寿命も長くなるのではないでしょうか。ですから一般的に現代の沖縄木造住宅は台風にも安全ながら、割安で自由度も高くなる傾向です。
 
実際に現代の沖縄では木造住宅が急増し、大型台風も乗り越えてきました。
 
今回は、今需要が急速に高まっている沖縄の木造住宅でより台風への強度が強く、安心して暮らすことができる家のポイントをお伝えします。
 
不安要素が残る沖縄の木造住宅(台風や地震対策として)のチェックポイントもお伝えしていますので、参考にしてください。
 

 

沖縄の木造住宅は台風に耐えられる?
強い家づくりと注意点

 

沖縄で木造住宅は台風にダメ?

沖縄で木造住宅は台風にダメ?
毎年の大型台風や高温多湿気候の特徴を持つために、台風対策や湿気によるシロアリ対策として、昔から沖縄では木造住宅は避けられる傾向にありました。
 
このような沖縄の人々の考え方から、沖縄の住宅と言えばコンクリート造りの家が主流でしたが、この数年で14.5%から29.1%と14.6%も上昇しており、技術が進んだ現代では木造住宅も信頼されるようになったことが伺えます。
 

【 沖縄で木造住宅が避けられた理由 】
 
☆ まず、歴史的な沖縄の事情から見ても、戦後の沖縄は貧しかったことは容易に想像できますが、この時代の沖縄の木造住宅と言えば、米軍により調達された工法(ツーバイフォー)と資材だったことに注目をしてください。
 
→ ちなみに日本は大工さんの技量によって組み上げられる在来工法、ツーバイフォーは木を板上にして組み立てるような工法です。今では技術も発達しましたが、当時のこの工法は台風対策は意識されておらず、大型台風時に崩れやすい傾向にありました。
 
※ さらに乾燥したアメリカの土地から調達された木材も、高温多湿の沖縄には適していなかったため、沖縄の木造住宅と言うよりは、その当時の家の経年劣化がひどく台風で崩れることは当然とも言えます。

 

…けれども当時の沖縄の人々は、この木造住宅の様子を見て、「高温多湿で大型台風が多い沖縄に木造住宅は相性が悪い」との定説が産まれてしまった訳です。
 
一方で、戦後すぐの沖縄では木造住宅を避け、コンクリート造りの家を建てる必要性に迫られていたとも言えます。
 

【 沖縄で木造住宅ではなくコンクリートが好まれた理由 】
 
☆ 戦後、沖縄は正に焼野原といった様相でした。そのため、急ピッチで家を建てなければならなりません。けれども木材などの資材はそうそう大量に調達できるものではありませんでした。
 
→ そこで木材に代わって用いられたのがコンクリートです。アメリカ軍のコンクリート住宅の技術を活用して、沖縄県民の家を量産したのです。

 

…ですから、よくよく考えると戦争以前の沖縄では平屋で赤瓦の木造住宅が建っていますよね。沖縄の重要文化財にもなっている中村家住宅になると、築200年を超えています。
 
一方で当時のコンクリート住宅は現代のRC住宅とは違うため、台風によって崩れる家も多く、取り壊しも増えました。
 
またシロアリは木材を食べるとして、沖縄では「木造住宅はシロアリ被害が心配!」と言う人々も多いのですが、実はコンクリート木造関係なくシロアリ対策は必要ですし、木造住宅のシロアリ対策のための技術も進んでいます。
 

 

不安要素への対策はしっかりと確認

不安要素への対策はしっかりと確認
このように台風やシロアリ対策は、沖縄では木造住宅に限った話ではないのですが、それでも毎年訪れる沖縄ならではの大型台風、亜熱帯ならではの高温多湿の環境に対する対策は必要です。
 
実はもともと沖縄の木造住宅は通気性が良く、そのために湿気が多ければ除湿機能を発揮し、乾燥気味であれば加湿をしてくれます。
 
木材は生きていますので、適切な湿度以上に水分が多いと木材自体がその水分を吸収して空間を除湿してくれる一方、乾燥気味の時には吸い込んでいた水分を吐き出してくれるので加湿機能を果たしてくれるからです。
 
さらに近年ではそれぞれの会社でさまざまな技術を会得し対策を施していますので、不安要素への対策は、家を決める前に一度聞いてみてください。
 

【 沖縄で木造住宅☆沖縄ならではの不安要素 】
 
☆ 高温多湿になる亜熱帯で、毎年大型台風が訪れる沖縄の木造住宅ならではの不安要素は下記のような事柄になります。
 
① シロアリ被害
 
→ シロアリは比較的湿度の高いエリア出没すると言われますので、木造住宅を建てるのであれば、基礎部分などへの対策が不可欠です。
 
※ 会社によって薬剤湿布など対策はかわりますが、最近では「ベタ基礎パッキン工法」などを代表する、土からシロアリが侵入しないように基礎部分をしっかりとコンクリートでガードする対策などがあります。
 
② 台風対策
 
→ 沖縄に限らず日本の木造住宅では、ガッシリと台風からガードすると言うよりは、いかに台風の衝撃を避けることができる設計をするか、が重要です。
 
※ 例えば、夢をはめる時の下地となる「根太」と取り払い、板底を厚くして暴風に耐える「根太レス工法」などがあります。
 
③ 湿気対策
 
→ 湿気対策は塩害対策にも繋がりますが、前述したようにそもそも実は木材が加湿・除湿機能を果たす資材です。さらに高温多湿の沖縄の気候に適した木材を選ぶことで、より希望が叶います。
 
※ それだけではなく、沖縄で建てる木造住宅の設計自体も、基盤部分から室内まで、通風環境を徹底した設計が人気です。特に通気層によって壁内に湿気の溜まりを防ぐ「外壁通気工法」は、木材が自分で湿気を吐き出してくれる優れものの技術と言えます。

 

高温多湿と言う亜熱帯特有の沖縄では、「木は腐りやすい」と考えて木造住宅を避ける傾向もあるのですが、高温多湿や海からの塩害に必ずしも弱い訳ではありません。
 
コンクリート住宅であっても木造住宅であっても、それぞれにメリット・デメリットはあるため、より自分達の希望に見合った構造を選ぶと考えてください。
 
気密性が高いコンクリート(RC)住宅は、クーラーや暖房も効きやすいメリットがある一方、湿気もこもりやすいためカビやすくもなります。
 
鉄筋コンクリートの鉄筋部分も塩害に弱いですから、サビが経年劣化によりひどくなりやすいです。
 

 

筋交いによって強度を強める

筋交いによって強度を強める
大型台風にも耐え得る家の強度は、沖縄の木造住宅には必須です。沖縄では大型台風や地震に強い家として、さまざまな工法や技術を取り入れた工務店が増えていますので、どのような対策を取っているのかを確認して比較検討するのも良いかもしれません。
 
特に幾つかの対策を効果的に取り入れた工務店であれば、より安心してお任せすることができます。例えば、基本的な(より強度の強い木造住宅の組み方として知られる)筋交いに加えて、神戸淡路大震災によって開発された制震システムなどが付加されると安心です。
 
「制震システム」とは、名前のとおり「地震(などの揺れ)を制する」システムで、「V-RECS」などの高性能ダンパーがあります。
 
このような制震システムを取り入れることで、地震の揺れや甚大なエネルギーを吸収してくれるため、より揺れに強い沖縄の木造住宅が実現する訳です。
 

【 沖縄で木造住宅☆地震に弱い沖縄の木造住宅 】
 
☆ まず、多くの沖縄の木造住宅で筋交いを採用していますが、この筋交いがどれほどの割合で採用されているかは重要です。単純な話ですが全体の2割と8割では、随分と強度も違うであろうことが想像できますよね。
 
→ この他にも、下記のようなポイントをチェックしてください。
 
・ 筋交いの割合(少ないほど弱い)
・ 骨組みの強度(柱・梁などの厚さ太さをチェックしてください)
・ 地盤調査が徹底されているか
・ 住宅金融支援機構の基準など、一定水準を満たした設計基準を持っているか
・ 補強金具の有無

 

…この他、家の構造とは異なりますが、台風で安心できる沖縄の木造住宅の場合には、取り入れる窓ガラスの丈夫さもチェックしたいところです。
 
特に通風環境を良くしようと全面窓などの大きな窓を採用した家では、暴風時に割れることのないように対策された、厚い窓ガラスは安心できます。
 
もちろん、入居後も防振シートを張り付けるなどの工夫があれば、より安心できるのではないでしょうか。

 
 

いかがでしたでしょうか、今回は沖縄の木造住宅で台風対策が万全で安心ができる家のポイントと、購入前にチェックをしておきたい台風対策に不安要素の残る家のチェックポイントをお伝えしました。
 
沖縄では長年、木造住宅は台風対策としても湿気によるシロアリ対策としても、RC(コンクリート)住宅と比較して分が悪いとされてきましたが、特に技術が進んでいる今日では、決してそんなことはありません。
 
ただ、島国で塩害による劣化や大型台風も多い沖縄では、木造住宅にしろRC(コンクリート)住宅にしろ、購入当初から計画的に進めるメンテナンスは役立ちますので、試してみてはいかがでしょうか。
 

☆ 沖縄で木造住宅を建てる際の資金計画などについては「マイホーム資金計画☆計算方法とチェック項目一覧」なども参考にしてください。

 

まとめ

台風に強い沖縄の木造住宅

・戦後の木造住宅は木材や工法によりもろかった
・コンクリート住宅も取り壊しが相次いでいる
・木材は加湿・除湿機能を果たすので湿度環境は良い
・筋交いの割合や骨組みの強度はチェックする
・地盤調査が丁寧に行われているかは重要
・一定水準を満たした設計基準かを確認する
・補強金具の有無もチェック

 

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