COLUMN琉球アーバンホーム コラム
2021.07.10注文住宅
【沖縄の家づくり】味わいのあるカントリースタイル
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沖縄の家づくりでは、有名なモンゴメリーの小説「赤毛のアン」を思わせるような、古き良きアメリカをイメージしたカントリースタイルも人気がありますよね。
ひと昔前の沖縄の家づくりではアメリカンカントリーが主流でしたが、まではフランス・プロヴァンス風やサンタフェ風など、さまざまなエリアのカントリースタイルが再現されています。
ただ、どのようなカントリースタイルの沖縄の家でも、田舎暮らしならではの「素朴さ」「ぬくもり」がベースです。
現代風のおしゃれな要素を取り入れながら、素朴なカントリースタイルの沖縄の家を演出できたら、穏やかな時間が過ごせそうですよね。
今回は、カントリースタイルの沖縄の家を演出するポイントをお伝えします。どうぞ参考にしてください。
【沖縄の家づくり】
味わいのあるカントリースタイル
「カントリースタイル」の種類
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北谷など中部エリアがアメリカ西海岸を思わせる沖縄の家では、「カントリースタイル」と言えば、アーリーアメリカンなどの「アメリカンカントリー」をイメージする方が大半です。
けれども、イギリス貴族を思わせるブリティッシュカントリーやフランス風のフレンチカントリーなど、そのスタイルは多岐に渡ります。(「アメリカンカントリー」ひとつ取っても、いくつかの種類があるほどです。)
【 沖縄の家づくり☆カントリースタイルの種類 】
(1) ブリティッシュカントリー
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…「カントリーハウス」などで知られるイギリス貴族を思わせる、重厚なスタイルです。カントリースタイルは木の素材を効果的に用いた沖縄の家づくりが多いのですが、どのなかでも深みのある茶色を多用します。
(2) フレンチカントリー
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…シャビーな質感の家具や白・パステルやグレイッシュトーンの自然塗料やペイント仕上げが多い、フランスの田舎町を思わせるスタイルです。他のカントリースタイルよりも明るいカジュアルなイメージに仕上がります。
(3) アメリカンカントリー
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…沖縄の家で人気が高いのは開拓時代を演出するアーリーアメリカンスタイルで、ヴィンテージ家具を多用する沖縄の家が多いです。
(4) シェーカー
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…アメリカンカントリーの中にも種類があり、なかでも「シェーカースタイル」は沖縄の家でも人気があります。「シェーカー」はキリスト教プロテスタントの一派。そのため、シェーカースタイルは極限までシンプルな家具が特徴です。
沖縄の家では、中部ではアーリーアメリカンやフレンチカントリー、沖縄北部ではシェーカースタイルがより多いでしょうか。
得に沖縄で家づくりをするならば、ビンテージ家具が豊富にあるのでアーリーアメリカンスタイルが演出しやすいためでもあります。
カントリースタイルを演出する4つの要素
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このように沖縄の家でも人気のカントリースタイルは、さまざまな種類がありますが、日本で言えば「古民家スタイル」とも言えますよね。イギリスであれフランスであれアメリカであれ、昔ながらの素朴さが特徴であり魅力です。
ですから昔ながらのクラッシックな家具やアイテムをインテリアに多用しながら、手作り的な温かみを演出することで、カントリースタイルを創り出すことができます。
【 沖縄の家づくり☆カントリースタイルの要素 】
(1) カラー
…温かみのある自然素材を意識して選んでください。カントリースタイルは木を多用する沖縄の家が多いですが、この他にもレンガやテラコッタの茶色や赤茶色、土や砂をイメージするベージュ、ムラのあるグレーも相性が良いです。
・色味は均一ではなくムラがある方が雰囲気が出ます。経年劣化による色の変化や、擦れた色などは、より味わい深くおすすめです。
(2) マテリアル
…カラーと同じで木材であれば木目や節が目立つパイン材で温かさを出したり、テラコッタ、レンガなどの自然素材を多用してください。ドアノブなどであれば鍛鉄や真鍮などの深みとムラのあるような素材との相性が良いです。
※ ファブリックも自然素材が基本ですので、木綿や麻などをおすすめします。
(3) フォルム
…日本で言えば「古民家風」のカテゴリーなので、ゴツゴツやダイナミック、骨太な家具類が良く合います。素朴なDIY風や昔ながらのクラシックなフォルムで、カントリースタイルが一気に仕上がるので試してみてください。
※ 曲線であれば、素朴なぽってり感のある家具類が良いかもしれません。
(4) テクスチャー
…木の節目や木目を生かした内装にしたいため、塗装で素材を覆うよりも無塗装や、それに近いテクスチャーが良いです。住んでいくうちに経年劣化を楽しむような梁や柱、そして家具類を選んでください。
ナチュラルスタイルでは、ダイナミックに木の形を見せた梁や柱がおすすめですが、カントリースタイルになると、フォルムはキチンと直線や曲線に加工されながらも、ダイナミックな木目を残して、経年劣化による色の変化を楽しむようなイメージです。
フレンチカントリーを目指すのであれば、このような木材に無防備にパステルやシャビーな塗装を施し、かすれを楽しむ沖縄の家も人気があります。
カーテンなどのファブリックは木綿・麻・ウールなどが似合い、柄は王道カントリースタイルであればチェック柄、あまり多用するとうるさくなるので、素材のラフさを生かした無地のカフェカーテンなどもアリです。
沖縄の家づくりでカントリースタイルを好む方は、手作りが好きなケースが多いので、カーテンなどを手作りするのも良いのではないでしょうか。多少のズレは返って味わい深く、演出に一役買ってくれます。
カントリースタイルを演出する家具
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他のインテリアスタイルがそうであるように、沖縄の家をカントリースタイルに仕上げる時、家具が大きく貢献してくれます。
4つの要素でもお伝えしていますが、カントリースタイルを演出するポイントは昔ながらの素朴さのあるビンテージ感です。
特に海外の田舎町を思わせる演出であれば、無垢のパイン材を用いた家具や擦れたような花柄やチェックのファブリック、擦れたペイント仕上げなどが役立ちます。
【 沖縄の家づくり☆カントリースタイルの家具 】
(1) カントリースタイルは、木の質感を生かした家具
…無垢のパイン材の他にはオーク材などもカントリースタイルで人気です。木の木目や素材感を残した加工が選ぶポイントとなります。
・飛騨産業のミドルキャビネット(RM543F)など→1920年創業の老舗ブランドだけに、上質な木目を生かした家具類を見つけることができます。
(2) ヴィンテージアメリカンカントリーは、深見みある茶色
…ヴィンテージアメリカンカントリーを演出する場合、明るい雰囲気のカントリースタイルよりも、深みのある茶色と相性が良いです。
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・アクメファニチャーのバンクチェア→ぽってりとした曲線が魅力的なイスや家具は、アメリカンカントリーに似合います。
(3) フレンチ・ブリティッシュカントリーに似合う花柄
…フェミニンなフレンチカントリーがクラシックなブリティッシュカントリーでは、伝統的でヴィンテージ感のある花柄のファブリックを用いた家具をワンポイントに取り入れるのがおすすめです。
・ローラアシュレイのソファ
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→伝統的な花柄ファブリックと言えばローラアシュレイですよね。あまり大きい面積で花柄を取り入れるとうるさくなりやすいので、一人掛けなどのワンポイントがコーディネートしやすいです。
ローラアシュレイのアニバーサリーチェアが注目されましたが、この正式名称は「ケンブリッジ30周年」が付きます。それだけに、イギリス貴族をモチーフにしたカントリーハウススタイルや、ブリティッシュカントリーと相性抜群です。
また、アクメファニチャー(Acme Furniture)はアメリカンカントリーを演出する家具が多数販売されています。
1980年代を思わせるベージュコーデュロイ素材のレイクウッドソファ(LAKE WOOD SOFA)も、一気にアメリカンカントリーを創り出しておすすめです。
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いかがでしたでしょうか、今回は沖縄の家でも中部や北部エリアでニーズが高い、カントリースタイルの沖縄の家づくりについてお伝えしました。
カントリースタイルはヴィンテージスタイルやナチュラルスタイルと重なる部分がありますが、「田舎町」や「昔懐かしさ」がポイントとなります。
ナチュラルスタイルのように自然に偏り過ぎることもなく、人の暮らしを思わせるデザインです。さらにヴィンテージスタイルのように時代へ偏らず、懐かしさを感じながらも今でも息づくような田舎暮らしをイメージして作り上げるのが特徴です。
ですから素朴さや手作り感も作り上げるポイントで、自分で壁や家具をペイントするのも、良い具合に擦れ具合が出て良いかもしれません。
★ この他のインテリアスタイルについては別記事にてお伝えしています。
・【沖縄の家づくり】ナチュラルスタイルは質感がポイント
・【沖縄の家づくり】モダンスタイルは直線的・硬質・光沢
まとめ
カントリースタイルを創るポイント
・アメリカン、ブリティッシュ、フレンチなどがある
・極限までシンプルに暮らすシェーカースタイルもある
・自然素材や経年劣化、ムラのある色、ぽってり感
・素朴さと手作り感を大切にする
・パイン材などで、木目を生かした家具が似合う
・アメリカンカントリーでは深みのある木材も良い
・フレンチカントリーではペイント仕上げなど
・ブリティッシュカントリーでは伝統的な花柄のファブリック
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