COLUMN琉球アーバンホーム コラム
2021.09.01注文住宅
沖縄で建てるZEH(ゼッチ)住宅とはどんな家?選びたい3つの理由
最近では新築の沖縄の家ではZEH(ゼッチ)住宅が目立つようになりましたよね。エコ先進国ドイツを中心に世界的にも広がるゼロエネルギー、日本では新築住宅に創エネルギー設備(太陽光発電など)を標準装備する流れもありました。
沖縄でもZEH(ゼッチ)住宅と言えば、太陽光発電システムや蓄電池を供えた家がほとんどですが、条件はそれだけではありません。
創エネルギーばかりが注目されがちですが、さらにムリなく日々利用する使用エネルギー量を節約することも、沖縄のZEH(ゼッチ)住宅には不可欠です。
今回は、今沖縄で増えたZEH(ゼッチ)住宅の基本と、今沖縄で広がる理由をいくつかお伝えします。
沖縄で家を建てる☆
ZEH(ゼッチ)住宅を選びたい3つの理由
ZEH(ゼッチ)住宅とは
太陽光発電システムなどは広く知られるようになりましたが、沖縄ではまだまだ「ZEH(ゼッチ)住宅とは?」と、名前を聞いてもピンと来ない方も多いですよね。
ZEH(ゼッチ)は「Zero Energy House(ゼロエネルギーハウス)」の頭文字を取った言葉で、名称の通り、「ゼロエネルギーで暮らす家」です。
では、「ゼロエネルギー」の定義は何かと言えば、電気代の収支で見ます。それぞれの家庭で電気代がゼロであれば、消費エネルギー量の収支もゼロですよね。ただし、現代社会では全くエネルギー(電気)を使わない生活はほぼムリではないでしょうか。
ですから、エネルギーをできるだけ節約できる設備や構造を取り入れながら(省エネ・断熱)、エネルギーを創り出す(創エネ)システムを取り入れます。
【 沖縄のZEH(ゼッチ)住宅☆定義 】
★ (断熱+省エネ)- 創エネ ≦ 0(エネルギー)
→ 「断熱」は主に構造、「省エネ」は設備など、「創エネ」はエネルギーを創り出す設備などです。
北欧の断熱性の高い木材を使用した2×4(ツーバイフォー)住宅などは、夏場のクーラーも効きやすく、冬場の暖房も逃がしにくい、断熱性の高い構造です。
このように断熱性を重視するからと言ってRC構造(鉄筋コンクリート造)に拘るのではなく、木造でも断熱性の高い木材を使用することで、充分にクリアできます。
【 沖縄のZEH(ゼッチ)住宅☆断熱・省エネ・創エネ 】
(1) 断熱 → 木造でもRCでも高断熱化することは可能ですが、構造部分なので後付けは難しい性能です。そのため、新築時に最初からプランに入れなければなりません。
(2) 省エネ → 主に家電製品や設備機器で調整をします。近年ではAIが家庭のエネルギーをデータにして見える化し、自動的に節約する「HEMS」システムが注目されるようになりました。
(3) 創エネ → 沖縄のZEH(ゼッチ)住宅では主に太陽光発電システム+蓄電池の組み合わせが多いのではないでしょうか。この他にもガスから発電する「エネファーム」もあります。
このように沖縄で注目されるZEH(ゼッチ)住宅は、高断熱の家を建て、効率の良い空調機や設備を取り入れやエネルギーの節約、一方で創エネルギー(太陽光発電など)と、夜間使用に対応(蓄電池)で、各家庭でのエネルギー収支(※)を0にする家を目指します。
(※)暮らしのなかで消費するエネルギーは、主に空調設備/給湯設備/照明/換気です。
沖縄でZEH(ゼッチ)住宅を建てるメリット
地球温暖化が世界的に問題視される今、沖縄でなくともZEH(ゼッチ)住宅は注目されていますが、環境へのアクションだけではありません。
実際に沖縄でZEH(ゼッチ)住宅を取り入れることで、生活のなかで体感的にメリットを感じられる要素もあります。
【 沖縄で建てるZEH(ゼッチ)住宅☆3つのメリット 】
(1) 環境へのアクション → 温暖化の原因になる二酸化炭素(CO2)の排出を防ぐ、ひとりひとりの具体的なアクションで意思表示と貢献ができる点は、今最も沖縄でZEH(ゼッチ)住宅が求められるメリットです。
(2) 家計の節約に貢献する → 省エネルギーの家=光熱費を節約する家に繋がります。高断熱の家は冷暖房コストを下げますし、太陽光発電システムは売電も可能ですので、状況によっては家計プラマイゼロどころか、プラスにもなり得ます。
(3) 優しい暮らしの実現 → 沖縄のZEH(ゼッチ)住宅は特に高齢者にはおすすめです。高断熱により家じゅうの温度幅が緩くなります。
室内の温度幅が緩くなることで、高齢者に多いヒートショックや心臓発作などのリスク軽減は健康住宅としてもメリットです。
今後は電気自動車が主流になる時代ですが、現代の家ではほとんどが車庫スペースにコンセントを設けていますよね。太陽光発電システム+蓄電池+電気自動車で、正にサバイバルにも耐えられるゼロエネルギーの暮らしも実現するかもしれません。
ZEH(ゼッチ)住宅補助金の可能性
補助金制度は毎年変わりますが、2021年現在では一定の条件を満たした沖縄のZEH(ゼッチ)住宅において、補助金が出る可能性もあります。
まずは沖縄でもZEH(ゼッチ)住宅と法的に認められることは必要です。ここでは法的にZEH(ゼッチ)住宅と認められる条件をお伝えします。
【 沖縄で建てるZEH(ゼッチ)住宅☆要件 】
(1) 地域ごとに指定された基準値をクリアした高断熱性能(断熱材や開口部など)。
(2) 2013年時点での「基準一次エネルギー」が20%以上節約できる設備を取り入れている。(主には冷暖房設備/換気設備/給湯設備/照明など)
(3) 太陽光発電や蓄電池などの再生可能エネルギーが入っている。
→ 以上の要素から、消費「基準一次エネルギー」が収支0%となる家。
…では「基準一次エネルギー」とは、設備でお伝えしたような下記のような暮らしのなかでのエネルギー消費を差します。
【 沖縄で建てるZEH(ゼッチ)住宅☆基準一次エネルギーとは 】
・暖房エネルギー消費
・冷房エネルギー消費
・換気エネルギー消費
・照明エネルギー消費
・給湯エネルギー消費
※家電などエネルギー消費
→ の消費量です。
この収支が0%になる家ですから、沖縄でこれからZEH(ゼッチ)住宅を建てるのであれば、太陽光発電システムだけではなく、夜間エネルギーにも対応する蓄電池は不可欠です。
補助金は毎年少しずつ制度が変化する可能性はありますが、2019年度は全国一律70万円、2021年度では60万円の補助金が出ました。
進化する沖縄のZEH(ゼッチ)住宅
このように沖縄で注目されるZEH(ゼッチ)住宅ですが、現代ではさらに進化した「ZEH+(ゼッチプラス)」や「次世代ZEH+(次世代ゼッチプラス)」なども出ています。
【 沖縄で建てるZEH(ゼッチ)住宅☆プラス/次世代プラス 】
(1) ZEH+(ゼッチプラス) → 基準一次エネルギー消費量が基準比較で25%以上節約できる家です。そのため、ZEH(ゼッチ)住宅よりもさらに高断熱であったり、電気自動車に対応した家が多くなります。
(2) 次世代ZEH+(次世代ゼッチプラス) → 上記ZEH+(ゼッチプラス)の条件に当てはまり、さらに創エネルギーシステムが充実した家です。そのためさらに、蓄電池や太陽熱利用温水システム、充放電機器となるV2H充電設備などを導入しています。
2021年度においては、要件を満たしたZEH(ゼッチ)住宅において、ZEH(ゼッチ)住宅では一戸に付き60万円の定額補助金が、ZEH+(ゼッチプラス)や次世代ZEH+(ゼッチプラス)では一戸に付き105万円の定額補助金が出ることになりました。
いかがでしたでしょうか、今回は沖縄で注目されるZEH(ゼッチ)住宅について、その概要や要件とともに、ZEH(ゼッチ)住宅を取り入れるメリットや補助金制度、さらに進化したZEH+(ゼッチプラス)・次世代ZEH+(次世代ゼッチプラス)についてお伝えしました。
日本では政府が2018年に、「2020年までにハウスメーカー等が新築する注文戸建住宅の半数以上で、2030年までに新築住宅の平均でZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の実現を目指す。」と発表しました。(第5次エネルギー基本計画)
今後新築の家を建てるのであれば、全国でも沖縄でもZEH(ゼッチ)住宅の採用は必須の時代がやってきているのではないでしょうか。
★この他、コンピューターが家庭エネルギーを見えるかするスマートハウスなどもあります。詳しくは別記事「沖縄の注文住宅「スマートハウス」☆IOT住宅との違いとは?」「沖縄の最新住宅「スマートハウス」とは?メリットとデメリット」などをご参照ください。
まとめ
沖縄のZEH(ゼッチ)住宅、3つのメリット
●ZEH=(断熱+省エネ)-創エネ≦0
●ZEH3つのメリット
・環境へのアクション
・家計の節約に貢献する
・優しい暮らしの実現●要件をクリアしたZEHは補助金が出る
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