COLUMN琉球アーバンホーム コラム
2021.11.26注文住宅
沖縄で注文住宅を建てる☆安心の土地選びチェックポイント
せっかく沖縄に注文住宅を建てるのですから、誰でも欠陥住宅は避けたいですよね。「欠陥住宅」とされる建造物の約7割が、軟弱地盤によるものとされています。(2019年調べ)
ですから欠陥住宅を避けるためには良好地盤の上に建てることは必須です。相続などで土地を選ぶことができない場合は改良工事などで対応しても、これから新しく沖縄で注文住宅を建てるなら、最初から良好な地盤の上に建てたいですよね。
そこで注意をしたいポイントに造成地を避けることがありますが、そればかりではありません。活断層や水の流れ方、ハザードマップなどをチェックすることで、住んでから災害への不安をより軽減できます。
今回は、沖縄で注文住宅を建てる際、土地選びの段階で注意をしたいチェックポイントをいくつかお伝えします。どうぞ参考にしてください。
沖縄で注文住宅を建てる☆
安心の土地選びチェックポイント
造成地で行われる締め固め
沖縄で注文住宅を建てる土地選びで埋め立て地の選択肢は多いですよね。埋め立て地は海沿いが多いですし、避ける方も多いですが埋め立て地だからすべて悪いと言う訳でもありません。
沖縄で埋め立て地に注文住宅を建てるならば、敷地を選ぶ時にしっかりと地盤調査を行い、締め固め工事が充分に行われているのか、軟弱地盤になっていないかをチェックすることを意識してください。
【 沖縄の注文住宅☆締め固めとは 】
● 沖縄の注文住宅では埋め立て地が多いですが、この他にも家を建てるために斜面を平坦にする盛土(もりど)や切土(きりど)などがあり、これらの造成地では軟弱地盤を避けるために圧力を掛けて強固な地盤にする「締め固め」工事を行います。
→ この締め固めが充分に行われていない土地は軟弱地盤となり、水を吸収しやすい状態です。水に弱い軟弱地盤ですが、ロードローラーなどにより充分に圧力を掛けた強固な地盤であれば、水を吸収しにくいです。
ですから沖縄で注文住宅を建てる際、埋め立て地などの造成地だからNGと言う訳ではありません。ただ注意深くチェックを行うようにしてください。
自費で依頼をしても地盤調査を行う(簡易なもので5万円~10万円目安)でも良いですし、雨の日に現地へ赴いて水が地面に吸収されていないかチェックするのも良いです。
沖縄で軟弱地盤の上に注文住宅を建ててしまうと、後々大雨などで水を吸収し、敷地の一部分のみが沈み込む「不同沈下」を起こしてしまい兼ねません。
斜面と擁壁(ようへき)
沖縄の注文住宅では埋め立て地意外にも見晴らしがあり景観の良い、山頂エリアでの造成地も見受けます。これは斜面を平坦にするための造成ですが、ここでも良好な土地を削ったり、土を盛ったりするために締め固めが行われるため、注意深いチェックが必要です。
では、埋め立て地意外の「造成地」にはどのようなものがあるでしょうか。
【 沖縄の注文住宅☆斜面を平坦にする造成とは 】
(1) 盛土(もりど) … 斜面を平坦にするために上から土を盛り、締め固めを行って補強をした土地です。造成地のなかでもこの盛土(もりど)は最も注意をしたい土地で、以前、全国的には悪質な造成も見受けられました。
(2) 切土(きりど) … 上から土を盛らずに地盤を切り取って平坦な敷地を作るため、盛土よりは地盤の状態が良い土地が多い傾向です。
沖縄の注文住宅ではあまり被害は見受けないのですが、全国的には悪質業者が盛土を行ったために、木の根などの廃材を紛れ込ませていたこともありました。このような木の根や廃材はいつしか腐り地中に空洞ができるため、酷い軟弱地盤が作り上げられます。
またもともと山は良好地盤が多いものの、造成を行って盛土が一度崩れたら、どんどん下まで流れ込んでしまう恐れがあるため、崩れ落ちを防ぐ擁壁(ようへき)を設ける事例も多いです。
【 沖縄の注文住宅☆崩れ落ちを防ぐ擁壁 】
● 擁壁は地中に埋め込まれますが、地中の水溜まりを避ける目的で「水抜き穴」の設置が義務付けられています。(2m以上の高さを持つ擁壁に対して)
→ この水抜き穴は1か所以上/3㎡と定められていますが、きちんと機能していなければ意味がありません。そのため側溝へ流れるかどうかもチェックをします。
2021年7月には静岡県の伊豆山で大きな土砂崩れがあり、多くの被害がありました。この土砂崩れも一部では盛土が影響しているとされています。決して盛土=NGではありませんが、造成地に沖縄で注文住宅を建てるなら地盤調査と対策は入念に行ってください。
擁壁の水抜き穴も規定を守り機能していなければ、台風や大雨時に地盤が耐えられず、土砂崩れを起こしかねません。
地盤強度以外のチェックポイント
沖縄で注文住宅を建てる時に欠陥住宅を避けたいなら、土地選びの時には地盤強度以外の要素もチェックしたいところです。
生活環境や立地状況もチェックしたいポイントですが、災害時の安全面をチェックする場合には、活断層や等高線、ハザードマップが役立ちます。
【 沖縄の注文住宅☆災害時の安全性チェックポイント 】
(1) ハザードマップ … 自然災害時の被害予測を地図上で示したものがハザードマップです。洪水/高潮/火山/地震の4項目からチェックできます。(国土交通省より)
・ハザードマップポータルサイト(https://disaportal.gsi.go.jp/)
(2) 等高線 … 傾斜地の起伏が線で分かる曲線です。同じ高度で結んでいるため、等高線の間隔が短いとそれだけ急傾斜になります。反対に間隔が広くなればなるほど緩やかな傾斜地です。
※ 等高線でチェックしたいポイントは、線が均等ではない不自然なラインで、このような違和感のある線間隔は、以前に土砂崩れなどが起きていないか、地元の図書館などで確認してみるのも良いでしょう。
(3) 活断層データベース … 活断層の活動記録や今後も動く可能性をマップ上で表したものです。(産業技術総合研究所より)
・活断層データベース(https://gbank.gsj.jp/activefault/)
以上がこれから沖縄で注文住宅を建てる際、土地選びで役立つ情報になりますが、この他にも地図で確認できるチェック要素があります。
例えば、地元の図書館で過去の地図をチェックしてみてはいかがでしょうか。その土地が以前、化学工場やガソリンスタンドだった場合には土地の汚染も考慮してください。
【 沖縄の注文住宅☆土地汚染の可能性 】
● 古い地図などでこらから建てようとする沖縄注文住宅の敷地が、ガソリンスタンドや化学工場の跡地だった場合、地質調査(3~5万円/坪)を行う方法もあります。
沖縄で注文住宅を建てる際に地質調査を依頼したい場合、買い手が調査料金を負担することが多いですが、後々の暮らしを考えるなら安心料として損はありません。建築を依頼する施工業者などに相談してみるとスムーズです。
いかがでしたでしょうか、今回は沖縄で注文住宅を建てる際、後々の安心できる暮らしや欠陥住宅を避けるために、土地選びで売買契約前にチェックしたいポイントをいくつかお伝えしました。
欠陥住宅を避けるためには良好な地盤と基礎工事と言う、しっかりとした土台の上に建てる沖縄の注文住宅が欠かせません。
地盤調査や強度チェックについては別記事「沖縄の注文住宅☆自分でできる地盤強度のチェック要素」でもお伝えしています。
また、重なる部分もありますが基礎工事については「沖縄の注文住宅☆欠陥住宅に陥らない基礎工事の基礎知識」でより詳しくお伝えしていますので、コチラも併せてご参照ください。
まとめ
土地選びのチェックポイント
●造成地は地盤調査を慎重に・埋め立て地
・造成地(盛土/切土)
・擁壁までチェック●危険を避けるチェック情報
・ハザードマップ
・等高線
・活断層データベース
・古い地図から地質チェック
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