COLUMN琉球アーバンホーム コラム
2021.12.13注文住宅
【沖縄の家づくり】おしゃれな内装☆レピテーションテクニック
沖縄の家ではアメリカンヴィンテージスタイルなど、味わい深い内装もニーズが高いですが、そうなると統一感を重視する以上に、よりこなれたコーディネートセンスも求められますよね。
白やベージュなど主張しないシンプルな同系色で押さえれば、初心者でもそれなりに統一感のある沖縄の家づくりはできますが、せっかく沖縄で家を建てるなら住んでいて気分が良い、「自分達らしい」沖縄の家づくりができれば最高です。
ただ、柄物や自己主張の強い個性的な色をインテリアに選ぶと色が調和せずごちゃごちゃするなど、リスクが高くて選びにくいのではないでしょうか。
そんな時、ぜひ活用していただきたいインテリアコーディネートのテクニックが、レピテーションです。
今回は沖縄でおしゃれな家づくりを実現する、内装におけるカラーコーディネート、レピテーションテクニックについてお伝えします。どうぞ参考にしてください。
【沖縄の家づくり】おしゃれな内装☆
レピテーションテクニック
初心者が抑えたいカラーの基本
レピテーションテクニックをお伝えする前に、初心者でもメリハリを持ちながら統一感もありカラーコーディネートの基本をご紹介します。
内装は壁や床、天井もありますから沖縄の家づくり時点でイメージを決めますが、この時、何色も出さずに3つの基本的なカラーを決めておくと便利です。
それぞれの役割にぴったりのカラーを選び、黄金律に沿った配分で配置することで、誰でも調和のとれたカラーコーディネートができます。
【 沖縄の家づくり☆カラーの基本 】
● 最初に選ぶ基本カラーは、下記の3つです。
(1) ベースカラー … 部屋全体を囲む基調カラーで、多くは壁や天井、床などに用います。全体の70%ほどを占める配分にしてください。
(2) メインカラー … 部屋のイメージが決まる色です。グリーンやブルー、茶系の他、ベースカラーよりも主張のあるピンクなども見受けます。全体の25%の配分です。
(3) アクセントカラー … 名前のまま、部屋のアクセント(差し色)に使います。部屋全体の5%ほどなので、クッションやアートなどの飾り物に使ってみてください。
この3つの色を決めたうえで、ベースカラー:メインカラー:アクセントカラーが70%:25%:5%の割合で配分するテクニックが、初心者でも簡単なカラーコーディネートの基本です。
インテリアスタイルから色を決める
では、沖縄の家づくりで選ぶ3つのカラーは、どのように選ぶと安心できるでしょうか。
最も確実に沖縄の家をおしゃれにまとめる方法は、カントリースタイルやクラシックスタイルなど、最初に好きなインテリアスタイルを選び、そのインテリアスタイルを演出するカラーをピックアップする方法です。
【 沖縄の家づくり☆インテリアスタイルから色を選ぶ 】
● 例えば、白と黒を基調とした現代的でシンプルなモダンスタイルを選んだとします。すると、モダンスタイルを構成するカラーは、白と黒などの無彩色、そして差し色となるビビットカラーです。
→ そこで明るいモダンスタイルを目指すのであれば、ベースカラーを白、メインカラーを黒とし、アクセントカラーをビビットなグリーンやレッドなどが出てきます。
インテリアスタイルは相性の良いカラーを提示してくれていますから、そのカラーを3つ選ぶだけで簡単です。
【 沖縄の家づくり☆インテリアスタイル 】
● インテリアスタイルについては別記事で詳しくお伝えしています。カラーだけではなく、相性の良いマテリアル(素材)やテクスチャー(質感)などについても詳しくお伝えしていますので、コチラも併せてご参照ください。
・【沖縄の家づくり】ナチュラルスタイルは質感がポイント
・【沖縄の家づくり】モダンスタイルは直線的・硬質・光沢
・【沖縄の家づくり】広い世代に人気!ジャパニーズモダン
・【沖縄の家づくり】味わいのあるカントリースタイル
・【沖縄の注文住宅】海辺にラフライフ☆ウエストコーストスタイル
…他にも赤レンガ調のハードボイルドなブルックリンスタイルや、アメリカの倉庫をイメージするインダストリアルスタイルなど、さまざまあるので立ち寄ってみてください。
インダストリアルスタイルなど、沖縄の家では車やバイク好きな方々の趣味を重視した住まいなどでも人気です。
個性的な住まいにしたい
ただ、理想の住まいをイメージした時、上級者テクニックかもしれないけれど、例えば「民族調で色が多数入った大判ラグマットをリビングに敷きたい…。」など、この法則にぴったりと合わないイメージもありますよね。
沖縄の家では昭和レトロな住まいもしばしば見受けますが、このような住まいでは赤やオレンジ、黄色などの元気な原色ばかりが集まった家具や小物もあり、まとめ方に戸惑ってしまいます。
【 沖縄の家づくり☆個性的な内装にしたい 】
● 前項でお伝えしたような、基本的なカラーコーディネートテクニックで行き詰った…、との相談には、下記のような事例がありました。
・ヴィンテージ家具を取り入れた味わい深い住まいにしたいけど、それぞれ個性的なカラーなので、上手く調和できない。
・おしゃれな中古住宅を購入したが、床材や壁はナチュラルテイストなのに、レンジフードが黒いスチールで悪目立ちしている。
・ベージュやホワイト基調のナチュラルスタイルでまとめたものの、テレビを入れたらテレビの黒が目立って、全体を壊してしまった。
…この他にも、アメリカンカジュアル風の食器類が好きで集めていたものの、それぞれがビビットな赤や黄色など主張の強いカラーばかりでごちゃごちゃしてしまう…、などの声もあります。
【 沖縄の家づくり☆カラーコーディネートが行き詰まる事例 】
● このような声をまとめると、下記の二つのパターンが多いです。
(1)(テレビやレンジフードなど)一部の強烈なカラーで他のスペースを台無しにしてしまう。
(2)(ヴィンテージ家具やビビットな食器など)それぞれ個性が強いカラーでごちゃごちゃしてしまう。
…このような基本的なカラーコーディネートに当てはまらない、思わぬ行き詰まりを解消し、こなれた空間に仕上げるテクニックが、レピテーションです。
レピテーションテクニックとは
レピテーションは「繰り返し」を意味しますので、カラーコーディネートにおけるレピテーションテクニックは、個性的な色でも繰り返し出すことで馴染む、テクニックです。
少し分かりにくい表現でしたが、テレビの例を取ってみると、テレビのワンスペースだけ強烈なブラックがあるため、違和感が生じます。そこで他のスペースにも黒を分散して繰り返し小出しにすることで、全体的にテレビだけが悪目立ちしない訳です。
【 沖縄の家づくり☆レピテーションテクニック 】
● 一例として民族調の大判ラグをリビングに配置するとします。そこにはブルーやパープルなどの個性的な色があり、さらに観葉植物を置きたいならグリーンも上手に調和させなければなりません。
→ レピテーションテクニックでは、「色を分散して(小出しに)繰り返す、散りばめる」手法です。
(1) ラグ以外のクッションやソファーカバーなどにも、ブルーやパープルを繰り返す。
(2) 観葉植物はひとつにまとめるのではなく、分散して散りばめて配置する。
※ これで個性的な複数のカラーを調和した、こなれた空間が仕上がります。
前項にあった、アメリカンカジュアル風の食器コレクターであれば、最初のプランニング以降も、どんどん食器が集まっていくでしょう。
【 沖縄の家づくり☆レピテーションテクニックの応用 】
● 後々までコレクションとして集まりそうならば、最初から2つの用途に分けてみてはいかがでしょうか。
(1) 見せない食器のカラー
(2) 見せる食器のカラー
→ 見せる食器のカラーは2色や3色と限られているので、レピテーションテクニックによりまとまりやすくなります。
…このように、沖縄でこなれた家づくりに役立つレピテーションテクニックのポイントは、色を分散して配置すること(ひとつにまとめるのではなく、繰り返し配置する)です。
いかがでしたでしょうか、今回は沖縄のおしゃれな家づくりに役立つ、基本のカラーコディネートのおさらいとともに、こなれた沖縄の家づくりが実現する「レピテーションテクニック」についてお伝えしました。
特に沖縄の家づくりでもニーズが高い、民族調のボヘミアンスタイルや、ヴィンテージ風のアメリカンカジュアルスタイル/アメリカンヴィンテージスタイルなどで役立ちます。
また最近では中部を中心に赤レンガの壁と黒いスチールパイプのアクセントが個性的な、ブルックリンスタイルも人気がありますが、この黒いスチールパイプの配置の仕方も、多くはレピテーションテクニックを採用する沖縄の家が多いでしょう。
基本的なカラーコーディネート、ベースカラー:メインカラー:アクセントカラー=70%:25%:5%の法則はまず安心ですが、行き詰った時にレピテーションテクニックを思い出し、参考にしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
レピテーションテクニックとは
・個性的な色も調和するテクニック
・色を一か所にまとめると違和感が生じる
・色を分散して配置する
・繰り返し配置する
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