COLUMN琉球アーバンホーム コラム
2019.09.06
沖縄でも人気「フラット35」☆選ぶ前に知る5つの特徴
沖縄でも住宅ローンにフラット35をまず検討する方が多いですよね。信頼できる「住宅金融支援機構」と民間金融機関が提携して提供している住宅ローンなので、何かと他にはないメリットを享受できます。
財務省・国土交通省が所轄する独立行政法人である住宅金融支援機構ですから、他にはない最長35年間と言う長い期間、全期間で金利が定まる長期固定金利が何よりの魅力です。
沖縄の固定金利ではフラット35の金利も比較的低い設定ですので、条件さえ通れば、誰もが一度は検討するのではないでしょうか。
そこで今日は、沖縄でも人気のフラット35について、その特徴や金利、注意点までお伝えしていきます。
沖縄でも人気「フラット35」☆
選ぶ前に知る5つの特徴
「フラット35」の金利は?
全国と同じく、沖縄でもフラット35を扱う金融機関は数多くあり、それぞれの金融機関で金利が違います。
ただし住宅金融支援機構では、金利の幅(上限・下限)を設けているため、その最低金利を提示する金融機関が少なくありません。
【 沖縄でフラット35:金利 】
★ ですから「全国最低水準」などと宣伝をしている金融機関では、住宅金融支援機構が提示した、下限金利を採用しているケースが多いです。
・ ただし、借り入れ期間や融資率により金利が変わってくるため、審査後に金利が決まります。
・ また採用する金利自体は、審査の時の金利と思いがちですが、抵当権を決定した後、契約時の金利です。
…2019年現在では沖縄で同じフラット35を契約するのであれば、ネット銀行などで金利の最低水準を示しています。
一方、大手メガバンク(都市銀行…沖縄ではみずほ銀行がありますね)など、沖縄でフラット35を検討すると、比較的金利が高めに設定されているため、独自の住宅ローン商品を選択する方々も多いです。
【 沖縄でフラット35:返済期間と金利 】
★ 前に少し触れましたが、沖縄でフラット35の金利は20年を基準にして、それより短い期間・長い期間で異なります。
・ また融資率では9割以下の借り入れ契約であれば、金利が安くなるため、沖縄でフラット35を検討するとして、「20年以下・9割以下」であれば、より金利が低いです。
※なお、フラット35は低金利ながら長期固定金利が期待できる住宅ローンですよね。固定金利と変動金利については、別記事「沖縄の住宅ローン☆変動金利と固定金利を見極める」で詳しくお伝えしています。
また、比較検討材料になる変動金利型については「沖縄で選ぶ住宅ローン☆変動金利のメリット・デメリット」でお伝えしていますので、コチラも参照しながら、相性の良い住宅ローン選びを進めてみてください♪
フラット35の条件とは
沖縄に限らず、フラット35は長期固定金利が実現する、借り手に嬉しい住宅ローン商品だけに、借り入れの条件は数々あります。
【 沖縄でフラット35:借り入れ条件 】
① 月々の予定返済額に対して、4倍を超える月収があるかどうか。(例:月々10万円の返済なら、月収は40万円以上です。)
② 他のローンを抱えている場合、年間の総返済額を計算し、安全な一定割合以下であるかを審査します。
③ 日本国籍、もしくは外国人でも永住権を持つ人でなければなりません。
④ 安定した収入を審査で確認します。
⑤ 70歳未満で健康であることが条件です。
…以上ですが、沖縄でもフラット35の審査には、購入するマイホーム自体をチェックする項目があり、住宅自体が一定基準以上でなければなりません。
特に沖縄で「フラット35S」のタイプは従来のフラット35よりさらに金利が0.25%も軽減する一方(金利A=10年適用、金利B=5年適用)で、長期優良住宅(耐震性や省エネなど)として認められなければなりません。
※ ただしこの「フラット35S」プランは、2020年3月31日の申し込みまで適用され、予算が終われば終了です。
【 沖縄でフラット35:審査が長い? 】
★ また住宅検査なども入るため、一般的な住宅ローンの審査よりも、結果が出るまで長いです。1カ月は見てください。
・ ただしこの住宅審査に関しては、「プロしか分からない不具合などまでチェックできる」との見方もあり、評価をする人々も多いです。
フラット35の「買取型」「保証型」
沖縄でも一般的に「フラット35」と言えば「買取型」を差しているのですが、実は「保証型」のフラット35も存在することはご存知でしょうか。
少し前までは、「保証型」と言っても広く出回っておらず、後援する住宅金融支援機構が提携する住宅会社以外では、業務が休止されていました。
けれども、2016年になって広く門戸を開いた「ARUHIスーパーフラット」などの商品も出ています。
今でも買い取り型には表記はなく、保証型のみ沖縄でも「フラット35(保証型)」などと表記されています。
【 沖縄の住宅ローン:買取型と保証型 】
★ 買取型の仕組みと特徴
…住宅金融支援機構が融資をした民間金融機関から、住宅ローンを「買い取り」をする仕組みです。そのため担保(※1)は住宅金融支援機構が第1位抵当権を持っています。
★ 保証型の仕組みと特徴
…住宅金融支援機構は融資をした民間金融機関が行った証券化に伴い、その保証(元金)を行います。そのため担保の第1位抵当権の所持者は、融資をした民間金融機関です。
借り手側として主に違う点としては、従来の買取型では任意で機構団信特約への加入が認められますが、保証型では認められない点でしょうか。
そのため保証型の多くは、他の住宅ローン商品と同じく、金融機関が扱う団信を利用します。
【 沖縄の住宅ローン:ARUHIスーパーフラットの注意点 】
★ 沖縄で保証型のフラット35を検討すると、従来の買取型よりも金利が安く設定されているケースが多いですが、取り扱う機関は少ないです。
・ 沖縄ではフラット35(保証型)ARUHIスーパーフラットがありますが、物件価格の最大80%までしか、借りることができません。
…ですから、ARUHI(アルヒ)スーパーフラットを利用したい場合には、頭金20%以上、引っ越し代などの実費を用意する必要があります。
フラット35の注意点
このようにとても嬉しい特徴を持つ、沖縄のフラット35ですが、いくつかの注意点…デメリット
も見受けられます。
【 沖縄でフラット35:注意点 】
① 沖縄でもフラット35は「家」に適用する「住宅ローン」です。そのため、「土地」の借り入れには適用されません。
② 住宅を購入する際に不可欠となる「団信(団体信用生命保険)」の加入は必須ではありません。そのために、別途加入しなければならない金融機関も多いので、検討時に確認してください。
③ 前項でも少し触れたように、沖縄でもフラット35の審査は長いです。
民間金融機関でのフラット35、金利比較
最初にお伝えしたように、沖縄でもフラット35の金利は、取り扱う金融機関によって違います。
現在では全国的に広がるネット銀行の金利の低さが頭一つ抜きん出ていますが、web上と郵便で申請から審査、手続きまでを済ませるために、相談はしにくいです。
【 沖縄でフラット35:金利比較(2019年8月現在)】
★ 3000万円・35年間の長期固定金利ローンの一例 …
① 住信SBIネット銀行 … 0.72%(保証型フラット35S)
② ARUHI(アルヒ) … 0.77%(フラット35S)
③ 楽天銀行 … 0.92%(フラット35S)
④ イオン銀行 … 0.92%(フラット35S)
⑤ 沖縄銀行 … 0.92%(フラット35S)
⑥ 沖縄海邦銀行 … 0.92%(フラット35S)
※ 借り入れ年数が短いほど金利も低くなるので、15年など20年以下になるとより金利が低くなる傾向にあります(特に地銀)。
また、前述したように実際には審査後に金利が決定し、借り入れ時の金利が適用される点も注意をしてください。
沖縄ではフラット35の他にも、変動金利ながら金利が低いタイプや、貯蓄と連動して金利を下げる「預金連動型」(琉球銀行)などがあります。(詳しくは別記事「沖縄の住宅ローン徹底比較☆ベストを導く5つの選択」などでお伝えしています。)
そんななかでも沖縄でもフラット35が安定した人気を保っているのは、「(財務省と国土交通省が所轄する)住宅金融支援機構と提携」していると言う、信頼できるバックボーンがひとつの理由です。
また、このような機構でなければなかなか実現しない、低金利の長期固定金利タイプが期待できるのも魅力ですよね。
一方、担保となる住宅には厳正な調査を要すること、審査期間に時間が掛かることは理解しておく必要がありますし、沖縄で一般的なフラット35では、団信は任意となるために、別途加入が必要なことも、注意をしてください。
まとめ
フラット35の基礎知識
・住宅金融支援機構が民間金融機関と提携する住宅ローン
・多くの民間金融機関で扱っている
・扱う民間金融機関によって金利も違う
・低金利で安定した長期固定金利を実現できる
・担保となる住宅への審査が厳しい
・審査に1カ月以上を要することも多い
・従来の買取型の他に、保証型もある
・土地購入での利用はできない
・任意のため別途団信への加入が必要
・借り入れ年数が20年以下になると金利も低い
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